朗報!『ベイビー・ドライバー』が至福のエンタメだった。

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『ベイビー・ドライバー』は最高でした。

観る前は、ベイビー・フェイスの童顔ドライバーが、隠し持っていた天才的運転技術を駆使して、いつもベイビー扱いするタクシー会社の同僚に一泡吹かせて大人と認めてもらおうと奮闘する人情コメディなんだと勝手に思っていました。

実際はまるで違いましたw

天才ドライバーは出てきますし、実際にベイビー・フェイスなんですが、ベイビーというのは呼び名なんです。

それが主人公であるドライバーの男の子の名前。
本名じゃないけど、みんなにベイビーと呼ばせてます。

「B-A-B-Y ベイビーだ」

そんなベイビーさんは、ただのドライバーじゃなくてヤバすぎる強盗集団に雇われる逃走車の運転手なんです。

そうなんです。
『ベイビー・ドライバー』は何を隠そうコメディ映画じゃありませんw
笑えるシーンは実はとっても少なく、血と暴力のシーンの方が圧倒的に多いw

監督はなんとエドガー・ライトさん。

エドガー・ライトさんは、俺が思うにハリウッド大好き人間ですw
『ショーン・オブ・ザ・デッド』でゾンビ、『ホット・ファズ』で90年代ポリス・アクション、『ワールド・エンド』で侵略SFをネタにして地元のイングランドで優れたエンタメを作り続けてきました。

今回、(おそらく)初めてとなるアメリカ映画です。
颯爽とアメリカに殴りこみ、「この人、アメリカンなんじゃ?」とさえ思わせる見事な名人芸を見せてくれました。

『ベイビー・ドライバー』でネタとなるのは70年代のカー・アクションや犯罪映画です。

観れば分かりますが、エドガー・ライトさんはこの題材が好きすぎて、好き好きオーラがそこら中から溢れ出ていましたw

エドガー・ライトさんが素晴らしいのは、ただ好きなだけじゃなく、ちゃんと地に足が着いている安心感です。
気の利いたストーリーや会話、キャラクター描写から頭の良さが確認できますし、いちいちブチ込んでくる音楽ネタも見事で「さっすが!」って誰もが唸ります。

そして、実は絶妙に豪華なキャストも秀逸です。

やたらと迫力が増したケビン・スペイシーの元に集結するのは、危険極まりないジェイミー・フォックスや『ザ・タウン』とは真逆の無法者を嬉々として演じるジョン・ハムなんかがいます。
そして、タイトルロールであるベイビー・ドライバー役は『きっと、星のせいじゃない。』の若手アンセル・エルゴートがハマりまくり。
名前は知らないけど、ヒロインも抜群にキュートで文句なし。

皆さんが超楽しそうなので、観ているこちらも嬉しくなります。

洗練されたカー・アクションと魅力的なサントラが心を掴み、生き生きとしたキャラクターと気合の入った暴力表現によって隙のない犯罪エンターテインメントに仕上がっています。

ここ最近ではサントラが欲しくなる映画ナンバーワンw

『ベイビー・ドライバー』は、観る者をワクワクさせて、至福の時間を与えてくれる。

「映画ってマジ楽しいな!」って絶賛するには十分すぎるエドガー・ライトの最高傑作である。

すぐに借りるべき!

ワクワク度 100点満点!

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