メル・ギブソンは永遠に不滅!『ブラッド・ファーザー』

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まさにオレが観たい映画で、オレのための映画w

メルギブがブチ切れて、大暴れする。
基本的にそれだけの映画w

『アベンジャーズ』世代にはまるで意味不明かもしれないが、『リーサル・ウェポン』や『ペイバック』を観て育ったオッサンには心の奥にジーンと響く一本。

いつの時代を生きている主人公の話なんだと思わずにいられないが、もはやメル・ギブソンは進化しないのでこれで大満足!w

『リーサル・ウェポン』のようにトレーラーに住み、『キックオーバー』のその後のような人生の主人公。

元囚人で、保護観察中で、刺青師で日銭を稼ぐメルギブおやじという時点で、何も違和感がないキャラ設定がさすが。
断酒会で心情を愚痴のように吐露するオープニングから素晴らしかった。
イヤイヤ参加させられてるやらされ感が秀逸で、前半は酒も飲めない、銃も撃たない、暴力も振るわないという3重苦w

この忍耐の「間」がこの映画には必要で、後はメルギブの欲求不満が爆発する瞬間を今か今かと待てばいいという仕組みになっていた。
そこへ至る過程とついに爆発するカタルシスこそがメルギブ映画の美学。

この映画のトラブルの発端を起こす娘がこれまた最高w
ずっと失踪中だったのに、親の心配もなんのそのスゲー気軽に突然電話してくる辺りも良かったw
ほとんど似たような問題児で、酒とドラッグを常用し、軽い気持ちで犯罪に関わったため、背後にいるメキシコの麻薬組織に命を狙われてしまう。

ただ、人に好かれるタイプで、性格もいいし、父親想いなので、後半はメルギブ同様父親目線になってしまうw

この映画は、もう単純に娘を守る父親の話で、メルギブはその輝かしいバイオレンスな歴史に恥じることのない誇り高き活躍を見せる。

お約束の展開によるお約束のブチ切れポイントが当然あって、『マッドマックス』や『パトリオット』のように怒り心頭、殺意全開で悪党退治に勤しむ後半は本当に感動した。

これまで散々悪党を始末してきただけあり、戦闘能力が高すぎる。
手際がいいし、ムダがない。
経験値と貫禄がハンパない。

メルギブは品格だの洗練さだのは持ち合わせていない。
ハイテク兵器もスマホもちろん不要。
90年代の泥臭いヒーロー像を頑固に貫き続ける筋の通し具合。
愛する者のため、筋肉と銃とオンボロの車というスタイルで敵を確実に地獄へ葬るのだ。

それが『ブラッド・ファーザー』って映画だ。
満足しかない。

メルギブのブチ切れ度 1億点満点!

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