メチャクチャに面白いw
犯罪と災害を合体させたシンプルな1本。
とんでもない規模のハリケーンが襲う中で、財務局の連邦施設が強盗団に襲われるという話。
ムダがひとつもない。
画面で起こっていることがすべて。
何も考えなくていい、ただひたすら楽しい。
そんな純粋な映画。
タイトルがすでにカッコいいし、この言葉選びは完璧ですよね。
巨大ハリケーンのスケール感も表現されていて、ダイナミックなアクションシーンが展開し、敵も味方も分かりやすい人物描写だし、終わり方も潔い。
主人公の気象学者が乗る装甲車みたいな車による個性的なカーアクションやハリケーンを利用したバカすぎて逆に知的なアイデアなんかも満載。
乗り物好きのロブ・コーエンさんらしく、クライマックスは晴れやかなハリケーンの目の中でトラックのカーチェイスがド派手に繰り広げられる。
迫りくるハリケーンの恐怖以上にトラック同士でドカドカさせる演出に一番力を入れていたw
ロブ・コーエンさんのやりたいことがオレの観たいモノと100%合致w
だからノリノリで楽しませてもらったw
90年代にはたくさん作られたタイプのジャンル映画だけど、時代とともに縮小して、いつの間にか淘汰されてしまったのが寂しい。
黄金時代を築いた功労者の一人がまぎれもなくロブ・コーエンさん。
この人はずっとブレないし、いまだにちゃんと面白い映画作れる。
『ドラゴンハート』はアカデミー賞並の大傑作で、『デイライト』は青春時代を代表する思い出のスタローン。
『ワイルド・スピード』作った偉人。
『トリプルⅩ』と『ステルス』作った天才。
うん、タイトルがやっぱ全部カッコよすぎワロタw
そんな親愛なるロブ・コーエンさんによる混じりっ気なしのエンタメ魂がつくづく炸裂してる『ワイルド・ストーム』。
この安定感はずっと変わらない。
ハリケーンのパニックと強盗スリラーを一緒に見せたいという熱い気持ち以上に、頭脳がスマート。
アホなフリして、真っ当なエンタメとして最後まで無我夢中で楽しませる手腕。
ロブ・コーエンさんはそれが確実にできる人。
マジで尊敬。
この人最高です。