面白かったです。
MEGってメグって読みます。
分かってると思うけどw
メグって聞くと人間だとメグ・ライアンぐらいしか思い浮かばないけど、この映画のメグはサメのメガロドンでした。
そう。
太古に絶滅したはずの伝説的巨大ザメ。
まさかって思いましたが、なんと現代に至るまで生きていたんですね。
長生き!
登場するメガロドンAKAメグは腰抜けるほどデカくて、凶暴で、パワフルでした。
やっぱサメはいいですね。
しかも今回はメガロドンですから、スペシャル感が違う。
やたらと惹かれます。
そもそもサメ映画は大好きなカテゴリーなんですが、『シャークネード』も『トリプルヘッド・ジョーズ』も『メガシャーク』も観たことないし、観る気ゼロ。
しょせん安いネタ命の安いキャストと安い演出と安い脚本による低予算企画に過ぎないし、そんなモノを「進化だ!」なんて持ち上げてる一部のファンも本当にどうしようもないと思う。
オレが認めるサメ映画は『ジョーズ』『ディープ・ブルー』『シャーク・ナイト』『ロスト・バケーション』です。
最近の『ロスト・バケーション』は手に汗握るサスペンス映画として真っ当に作られていたし、何よりもサメが人間にとって恐ろしい生物としてちゃんと表現されていた。
そこが一番肝心なんですよね。
サメをただのウケ狙いのネタ扱いしてる時点で、そんなのサメ映画じゃない。
では、『MEG・ザ・モンスター』はどうだったか?
う~ん。。。恐ろしさはそこそこでしたw
なんとも複雑な心境になったサメ映画でしたね。
もしかしたらサメ映画というカテゴリーじゃないのかもしれないですw
ジェイソン・ステイサム主演のアクション映画として評価するほうが妥当かもしれません。
だけど、サメ映画としては微妙というか、サメの印象がなぜか薄かった。
メグの存在感がどうも強烈に感じられませんでした。
あれだけの巨体なのに存在感なしって致命的w
全貌を隠しながら気配だけでビックリさせてくる前半が結構好きだったけど、全貌が明かされてからのメグって迫力はあるのに言うほど怖くはないんですよね。
なぜなんだろって思ったんだけど、たぶんこの映画ってサスペンスが一個もないからです。
優れたサメ映画って基本的に優れたサスペンス映画でもあるんだけど、『MEG・ザ・モンスター』は子供向けとしか思えないほどノーテンキだった。
緊迫感のない大味な人間関係がダラダラと続くし、ジェイソン・ステイサムのテンションは『エクスペンダブルズ』や『セイフ』と1ミリも変化はない。
つまり、これはサメ映画として評価するべきじゃないのだと受け入れて鑑賞しましたw
サメ襲来によるパニックシーンにおいても残酷表現は規制されたのかと疑うほど皆無w
『ピラニア』ぐらいの地獄パニックを期待したんですが、流血も肉体の損壊もまるでなし。
サスペンスもパニックもないのでは、メグの存在感を出せなくても仕方ないですw
これではメグのサメとしての恐怖をまるで活かせないので、やっぱサメ映画として観ちゃダメなのかもしれませんw
なぜこんなことになったのか気になりましたが、監督がジョン・タートルトーブと聞いてなんとなく納得してしまいましたw
しかしながら、『MEG・ザ・モンスター』はやはり面白いし、観るに値するエンタメです。
お金はちゃんとかかっているし、それなりのキャストだし、美女もいるし、展開も考えられているし、海中のセットなど美術面も見応えがある。
「サメ映画」以上に「ジェイソン・ステイサム」というカテゴリーとして超越して考えれば十分に楽しめますw
メガロドンでさえジェイソン・ステイサムはいつものノリで見事にやっつけてくれます。
この調子だとプレデターもエイリアンも敵じゃない。
ジェイソン・ステイサムだからこそ与えることのできるこのお約束の安心感がこの映画の魅力。
間違いなくジェイソン・ステイサム礼賛映画。
メガロドンはそれに利用されたのかもしれないw
だとしたら大成功。
その意味で傑作ということでお願いしますw