ディズニーのいわずと知れた名作を実写化して、エマ・ワトソン主演ということで大ヒットした2017年の代表作です。
この映画がどんな話なのかについては、まぁもういまさら説明する必要が無いので省略ですw
最初の感想としては。。。
やはり、エマ・ワトソンが良すぎるw
ベルという女の子の可愛さと凛々しさが、ルックスも含めて役にピッタリで、この役のためにこれまでのキャリアはあったんじゃないかと思わせるハマり具合でした。
歌声も美しいし、そこに演技も伴っているので文句なしの美女ベル役。
歌とストーリーのバランスもちゃんと考えられているのもビル・コンドンさんの手腕が確かである証明です。
さらに視覚効果に芸があります。
視覚効果の使い方の見本のような饒舌さで、キャラの立ちまくったお城の使用人たちの存在が断然光っています。
魔術で調度品に変身させられた設定なので、そこを活かした表現に工夫が見られます。
気になったのは、野獣さんです。
野獣さんが凄く。。。イケメン!w
そう。
全然野獣っぽくないんですよね。
魔術で野獣に変身させられたと言っても、どこかビジュアル的に躊躇があるというか。。。ベルが好きになるように意識された野獣感でしかない。
狼との戦いでは腕っ節の強さで野獣感が出てましたけど、服を着る習慣が抜け落ちていない時点で人間的w
目も人間風だし、元は王子だけあって教養があって、身だしなみに清潔感もある。
コミュニケーション能力もあるので、話せば分かるヤツなんですw
食べ方だけは、スプーンを持てないので犬食いせざるを得ない。
不利な要素はそこだけw
あまりに人間のように立ち振る舞うので、途中からちょっと毛深いだけの大柄な男性なのかと思えてきますw
野獣という見た目に対するコンプレックスが野獣さん本人からほとんど感じられず、「外見と内面」というテーマを描くには重要なのに、鑑賞しているオレ自身もまるで気にならなかったのは想定外でしたw
『美女と野獣』は、ディズニーが意図したかどうか知りませんが、タイトルはかなり的を得ているなと思います。
この法則がそのまま世の中に当てはまるように思えるからです。
男女の設定が真逆だったらまるでウソ臭くなり、物語が機能しない辺りがとても現実的だなと思いますw
実際は「人は見た目ではない」というよりは「男は見た目より精神である」という話であったことに気づかされる。コンプレックスが無ければならないのも、野獣さんの内面、精神力を際立たせるために必要でした。
いろいろと思うところはありますが、このリメイク版実写の『美女と野獣』は満足度の高いエンタメです。
現段階で、映像化においてこれ以上の完成度は到底望めません。
ビル・コンドンさんの仕事ぶりは完璧でした。
小難しいことは考えず、とにかくエマ・ワトソンが可愛いので、そこを中心に見てくれたら幸いですw
エマ・ワトソンのベル。
これを確かめるだけでも本作は観る価値があります。