Netflixオリジナル 『プロジェクト・パワー』
スーパーヒーロー映画の流行りにテキトーに乗っかってみただけの凡庸なアクション映画でしかありませんでした。
鑑賞に堪えられる出来ではありますが、特別面白くはないでしょうね。
スター俳優ジェイミー・フォックスが出てて、スーパーパワーの視覚効果も良く出来てるだけ。
5分間だけ超人的な能力を発揮できる違法薬物を巡る犯罪アクション。
X-MENやファンタスティク・フォーみたいなことができるようになる不思議な変なクスリ使った超能力バトルをチンピラや犯罪組織と繰り広げる。
どんだけバトルシーンで頑張ってもどこかで観た既視感しかないし、スケールのこじんまり感がどうしても否めない。
そもそもキャラが浅くて興味が沸かないし、話がメチャクチャ退屈でした。
冒頭のMGKさんが過剰摂取しすぎて炎まみれのスポンティニアス・コンバッション状態で暴れ出し、アパート住民に混乱もたらすシーンが一番の盛り上がりw
それ以降は萎んでいきます。
もっと面白くなるポテンシャルはあるとは思うけど、よくある展開と平凡な進行に留まります。
物足りない凡作。
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Netflixオリジナル 『エノーラ・ホームズの事件簿』
面白かった。
母親ユードリアがいきなりワケもなく失踪して困ったホームズ家の末っ子娘エノーラ・ホームズが、残されたヒントを頼りに、生まれてこの方離れたことのない長閑な田舎の屋敷から飛び出て、大都会ロンドンへと単身突っ込んでいくのだ。
シャーロックもマイクロフトも一応この危機に対応するために呼ばれるが、ほぼエノーラの引き立て役でしかないです。
エノーラが母親直伝の知力と勇ましさで未来を信じ、自らの道を切り開く心意気に惹かれます。
色んな人に出会って、事件が起きて、痛い目に遭いながらも、ワクワクしながら外の世界に冒険へと繰り出すエノーラの快活な姿に笑みがこぼれ、心躍るのが『エノーラ・ホームズの事件簿』でした。
ただ、これはホームズ映画としてどうなんですかね。
全然ホームズ感ゼロで、ホームズである必然性があまりない。
ティーンエイジャーの青春ドラマに近いノリ。
ちょっとハラハラあり。
ホームズ家に妹がいたって初耳だったから新鮮な気持ちで観れましたが、エノーラ・ホームズが普通人すぎてホームズの名前借りただけって印象が率直な感想。
ミステリーとしてもう~んって微妙なところだし、女性活躍や男女平等など時代性は上手く取り入れてましたが、そのスローガンが先行したような作品になってたのがちょっと残念。
まぁ、固いこと気にしつつも、それなりに軽く楽しめましたが。
エノーラ役のミリー・ボビー・ブラウンの肝の据わった、晴れやかな演技がなんつっても一番の成功だと思う。
主演映画として確固たる代表作になったと思う。
続編が作られれば観たいです。
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