プライムでいきなりこんな重要作品がちゃっかり配信してたよ!
監督がロン・ハワードって知った時はかなり驚いたし、知ったからには絶対に観ないとダメなわけですw
実録ドラマはお手の物で、ジャンルもなんでもかんでも作れるし、全部の作品がアカデミー賞取っててもおかしくないエンタメ性と完成度なので、これまたどーせ傑作にしかならないのは分かっていたけど、やっぱり傑作にしかなってなかったw
誰もがちょっとは知っているに違いない、当時も結構ニュースで大々的に報道してた2018年に起きたタイの洞窟でのサッカー少年たちの遭難事故。
その救出劇の全容を描いた『13人の命』が緊張感凄まじかったし、実話ならではの驚愕な物語でスゲー面白かった。
軽い気持ちで現地の森林公園の洞窟の奥深いところまで探検しに行っただけなのに、運悪く当日はとんでもない雨期のとんでもない大雨な悪天候に恵まれてしまっての冠水で、洞窟は水没寸前。なんと深い深い2キロも先の岩肌で身動きとれなくなってしまった13人。
一向に帰宅しない少年たちを心配した親御さんたちからの知らせを受けて、救出に向けてテキパキと動き出すタイ政府の元、現地で指揮を執る知事は海軍の精鋭たちを集結させ、さらには洞窟潜水のベテランであるイギリス人ボランティアのダイバーたちも駆けつけて、大忙しで、大騒ぎな事故現場では、前代未聞で前途多難な困難を極める救出に向けての決死の命がけダイビングが始まるのだ。
あまりにも現場まで長すぎ、狭すぎ、視野悪すぎ、雨水に埋もれすぎ、鍾乳石尖りすぎの誰もダイブしたことないような特殊で、不安定な洞窟の険しすぎる道のりにみんなが困惑。
仮に13人のいる場所まで行けて、みんなが無事であったとしても、どうやって誰も犠牲にさせずに脱出させるんですか?という大問題にみんなが大悩み。
オレが泳げないのもあるんだろうけど、メチャクチャ暗くて、岩と突起物でゴツゴツしてて、汚水で何も見えない水中洞窟への潜水中の籠った潜水音がマジで気分悪くなるし、案の定トラブル連発の展開で、映画観ながらパニックで溺れ死にするんじゃないかとマジで身の危険を感じてすさまじく怖かったw
潜水シーンは全部死ぬほど怖いw
そもそも水が怖いからねオレはw
怖がらない人たちがいてくれて良かったと思いましたw
止まらない雨の洞窟への浸水を緩和するために協力する稲作農家の現地の心優しい人々、少年たちの無事を現場でひたすら祈り続ける家族たち、助けを切望しながら飢餓と体力低下で衰弱していく少年たち。
事故に関わる色々な人たちのそれぞれの姿が映し出されるが、13人の命を救出するために身を呈してダイビングする信じられない勇気の実行者たちがいた。
彼らがやり遂げたことは神よりも神業。
世間の大注目が集まる中、絶対に失敗は許されない大きなプレッシャーでの前例あるはずのない死と隣り合わせすぎる鬼救出ミッション。
そのミッションはどう考えてもインポッシブルにも程がある内容で、大胆というより危険すぎ、無謀すぎ、クレイジーすぎで言葉失ったけど、それなのに立派に成功させちゃったヒーローたちの奇跡の実話。
それが『13人の命』だ。
助けを必要とする者がいて、助けを実行する者の意志と勇気。そんな勇者の尊すぎる行為への有り余る感謝。
他者のためのミッションに果敢に挑む勇者の勇敢さをムダにしないために偉大なる力が働いたのかもしれないとさえ本作は思わせた。
この物語には事故自体が起こした悲劇や恐怖を超越させる感動がある。
子供たちの救出を諦めさせようとばかりに容赦なく降り注ぐ雨にも負けないヒーローたちの知られざる活躍をオレはこの度、知ってしまった。
そんな傑作をロン・ハワード監督がちゃっかり作ってた!
観て!