『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』

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当時はリアルタイムでオリンピックを観てたので、ナンシー・ケリガン襲撃事件は記憶に確か。
ちゃんと覚えてます。

事件後はトーニャ・ハーディングさんへのバッシングも半端なかったし、完全に「悪党」のパブリックイメージを持ったまま今日に至ってきたのだ。

この映画の主張が事実に近いのなら、トーニャさんは悲劇の主人公。
あいやー、気の毒だなぁなんてね、同情の余地があるわけです。

だけど、他人の不幸って本人にとっては悲劇だけど、周りにとっては喜劇なんですよね。
つまり、エンタメなのだ。

それを痛烈に分からせてくれるのが、この映画。

なんか不幸すぎて笑いしか起きないというw
トーニャさんの周りはどこまでもアホとロクデナシしか出てこないので、コイツらはやってることもアホでロクデモないw

そこに意図せず巻き込まれて人生台無しにしてしまうトーニャさんの人生が呪われすぎw

アメリカの寂れたクソ田舎のホワイトトラッシュで貧困と暴力にまみれて生きていたトーニャさんだけあって、こう言っちゃなんだけど、たぶん呪われる運命w

演じるマーゴット・ロビーが素晴らしすぎてた。
トーニャさんの報われない人生をまるで本人のドキュメントように生々しく表現してくれて、プロフェッショナルなスケーティング・パフォーマンスもリアルに再現してくる本気度。

スケート一筋に、自分に正直に生きてきたトーニャさんなんだけど、世間には誤解され、理不尽な社会的制裁が下される。
周りはアホすぎて理解してくれるヤツがいなかったというのが泣けますな。
彼女の悲哀ってほとんどロック。
ロックすぎて、結局笑うしかないのかもしれないがw

本作はトーニャさんが画面の向こう側の鑑賞者に語りかけて、自らの境遇を自虐的に笑い飛ばす作り。

トーニャさんの俗悪で悲惨な環境においてもタフで、1本筋の通った生き様がどこか痛快でもある傑作な悲喜劇だった。

たぶん名作。

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