なにやら有名な本の話なんですね。
映画化も何度もされたとか。
バカみたいに全然知らんかったし、どーせ老人が犬と自然豊かな大きめの公園を散歩する程度のユルい内容を想像してました。
まるで違ってたw
当たり前だけどw
メチャクチャに面白かったですよ。
スゲー泣けたしね。
主役は完全に犬w
ハリソン・フォードは犬のほぼサポート役です。
名前はバックちゃん。
この犬が最高でした。
デカいんだけど超キュート。
後半にかけてはどんどんカッコよくなります。
バックちゃんの生き物としての表現が素晴らしくて、今だから可能な細部までリアルな目を見張る仕上がり。
バックちゃんのあらゆる仕草と表情が犬である以上に人間的w
犬の心境や感情がここまで表現しえた実写作品はないと思います。
犬映画の新しいマスターピース誕生。
2020年代の動物表現における最初の奇跡ですw
もしかしたら『ベートーベン』より好きかもしれないw
最新技術によって実現された動物たちの豊かな活動と高度な心理描写が本気で感動させてくれる。
1匹の犬が辿る数奇な人生(犬だけどw)をドラマティックに、スリリングに描いた犬目線の冒険エンタメ。
マジでちゃんとエンタメやってました。
壮大なストーリーで、文字通り野性的なアクションに興奮した。
散歩どころか凄いスピードで走ってたし、自然の神秘が起こすスペクタクルシーンも満載で、バックちゃんのおとぼけキャラが生むギャグには爆笑w
そして、話がやっぱ良すぎましたね。
人間社会に仕えて、人間側の都合で生きる犬が、野性の呼び声を聞いちゃったことで、自分に仕え、自分の社会を創造するまでに成長するという深淵なるドラマ。
ペットとして甘やかされた環境から遠く離れた雪と山だけのアラスカの大自然で、動物社会の過酷な現実がバックちゃんに立ちはだかります。
様々な出会いと別れを経験し、厳しい環境でのサバイバルを強いられるバックちゃんの内面で何かが確実に変化し、形成されていく。
そして、自分がするべきこと、いるべき場所を悟る。
かつてバックちゃんには肩を寄せ合う相棒がいた。
人生の喜びも哀しみも知る知性と優しき心を持つハリソン・フォードという人間が傍にて、短い間でも一緒に時を生きたのだ。
それが野性に呼ばれる前の最良の記憶であり、物語。
『野性の呼び声』大傑作。
バックちゃんに癒されたいお疲れのアナタも大歓迎だと思うw
動物苦手だけど、血迷って犬を飼おうかと思ったほどです。
もちろん飼いませんがw
ちなみに『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』ファンも必見なのでぜひ!