ポール・フェイグ監督の『スパイ/SPY』『シンプル・フェイバー』

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「女」という特殊社会のルールについて心得ていて、その実態を深く知っている人。

たぶん「女」に心底うんざりしてるんだなと思いますw
生き物としての生態という次元で、「女」に相当コリゴリしてるw

だけど、決してストレートな女性批判に走らずに、お気楽エンタメとして装いながらも実に核心を突いた傑作を続々作ってる賢者。

この人、マジで最高ですよね。

相当な切れ者w

そう。
ポール・フェイグさんです。

有名なところだと『ブライズメイズ』とリブート版『ゴーストバスターズ』なんかをヒットさせた実績あり。

毎度のことだけど下品で、醜いオバハンパワーがドン引きレベルでハンパない。

『スパイ/SPY』はその意味でとんでもない迫力だったw

ジェームズ・ボンドを分かりやすくパロディにしたアクション・コメディだが、マネーペニー的な存在であるはずのヒロインが冴えない太い中年オバハンなのだw

ハリウッドでオバハンを演じさせたら敵なしの最強オバハン女優メリッサ・マッカーシーが『デンジャラス・バディ』に続いて悪態つきながらオバハンをナメたら怖いことを証明w

オバハンが繰り出す漫才とアクションがキマりまくり、この攻撃は止まらないw
エクスペンダブルズでワイスピなジェイソン・ステイサムをわざわざ無能で役立たずな「脇役」として設定してみたのがポール・フェイグさんの頭の良さ。

真逆な魅力のジュード・ロウの「軽い」扱いもお上手w

誰が何と言おうとオバハンに世界の運命は握られているのだ。
それが映画というファンタジーw

そして、メリッサ・マッカーシーを撮らせたらピカイチの能力を発揮するのが何を隠そうポール・フェイグさん。

まず失敗しないので、ぜひ確かめてみて!

『シンプル・フェイバー』なんかはポール・フェイグさんの本音に一番近い女性への現実的な思想が顕著な作品になってた。

「親近感あふれるキュートなアナ・ケンドリックとクールでセクシーな美女ブレイク・ライブリー」というパブリックイメージ。
特にオレなんかはそんなイメージしかないw

本作はそこを上手く利用したキャラ描写とストーリー展開が待ち受けてスゲー面白い。

相容れないような二人がママ友になったことで起きる騒動なんだけど、ブラック・コメディ調のミステリー仕立てに作りつつ、実情は女性の裏表、虚栄心、小細工、嘘にまみれた生き方なんかをジワジワと露呈していきゾクゾクさせられるのだw

「女の友情」を描くというより「女の友情」なんて存在しないですよという考えも素晴らしい。

ポール・フェイグさんの「女」を冷静に見下げつつ、そこを男らしくヘラヘラと面白がってみる器と気概がカッコいいのだ。

「女」をバカにして意地悪く描き出しても、ポール・フェイグさんはコメディを知り尽くした人なので心配ご無用。
決して「エンタメ」としての体裁が損なわれることはないのだ。

女性中心の世界観を先に立てて、作為的に男性をやたらとマヌケキャラに仕立てあげることで、女性客へのウケも上等という仕組み。
ポール・フェイグさんのしたり顔が浮かびますw

実際のポール・フェイグさんは間違いなく紳士です!w

公式サイト

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