マイケル・ベイ監督の待望の劇場新作『アンビュランス』でベイヘム食らってきた。

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ベイヘムでした。

まごうことなき、まごうことなきベイヘム。

もはや昨今はハリウッドエンタメといえばマーベルやDCのようなスーパーヒーロー映画であり、アクション大作と言えばやっぱりマーベルやDCやほぼワイスピというイメージが強いし、実際に業界はそうなってるしね。

そんな当たり前化してる退屈とも言える市場への、このタイミングでの目が覚めるようなベイヘムな贈り物が爆弾投下されました。

それがコレ。

ネトフリ映画の『6アンダーグラウンド』を除けば、相当久しぶりな公の場でのベイやんによる堂々なベイヘム。

映画館でのベイやんは『トランスフォーマー 最後の騎士王』以来であり、生身の人間の汗と涙の一生懸命ドラマと爆破と破壊と銃弾がベイヘムしまくる本来のマイケル・ベイなギラギラなアクション作品としては『13時間 ベンガジの秘密の兵士』以来。

オレのベストベイヘム最優秀作品が『13時間』なんだけど、コリャ匹敵するか超えるかぐらいの熱くて熱くて熱すぎる、ベイヘム攻撃で大火傷負ってマジでアンビュランス呼んだほうがいいんじゃね?ぐらいの傑作すぎる最新作がブチかまされたんだから、もう気が気じゃなくなって、マジで倒れていいですか?

そんなわけで、この度の『アンビュランス』!

ピーポーパーポー!
わーい!

エターナルズもブラックウィドウも誰やねんと、そんな連中知らんがなと平然と言わんばかりのマイケル・ベイでした。

マイケル・ベイはどこまでもマイケル・ベイという一本筋を頑なに、死ぬまで貫き通すんだなって思うと、確かな覚悟への畏敬と安堵の気持ちで興奮以上に感慨深い2時間でした。

ハリウッド最後の希望であり、守られるべき砦である圧倒的芸術ベイへム節はどう考えても健在。

冒頭からすでにカッコよすぎるアメ車は饒舌にピカピカと光り、差し込んでくる太陽の自然光はその場を特別に演出してくれる相変わらずのベイやんなショットに次ぐショット。

新しいベイヘム表現のおもちゃとして採用されたドローン大乱用の上空からグワァーンなカメラ展開。

ムダなパトカー横転と破壊。

誰が誰を撃ってるのか誰も教えてくれないハチャメチャな銃弾の嵐。

何かが何かにド派手にクラッシュした暁にゃあ、とんでもない火花がまばゆく散りばむ。

そんな異常事態の真っただ中にオレはマジで放置されてしまいましたw

臨場感、鬼キチガイレベルでワロタw

LAの街が『13時間』のベンガジ戦場なのかと錯覚w

頭がぶっちぎりな速さで張り切ってる人の脳内麻薬ドバドバな高揚感で支配された精神状態がそのままカメラに表現されてしまった全編クライマックスともいえるベイやんのカオス表現。

銀行強盗が逃げて、警察が追うというシンプル極まりない一直線のストーリーに、逃走車が死にかけ警官を乗せた救急車という特殊な状況でヘタに手を出せない緊迫感が生まれ、濃いけど効率よく描かれる面白キャラがいちいち関わってきては、カーチェイスは過剰かつ過激に、事態はますます悪化していき、ジェイク・ギレンホールはずっとデンジャラスで元気。

マジでなんでこんなに面白いのコレ?w

2時間ほぼベイヘムなテンションでドカドカと多忙を極める編集とカメラによる追撃戦なんだけど、かつての『バッドボーイズ2バッド』、最近の『6アンダーグラウンド』でもカーチェイスの合間に悪趣味な変態をブチ込んでいて気がふれていたが、今回も相当常軌を逸した発想の変態技で、より高度化させてきてた。

そこはやっぱ狂人w

そして、本作で最も注目すべきは、めちゃくちゃ泣けるってことw

マイケル・ベイは昔ながらのアメリカ的自己犠牲の精神と男気溢れるヒロイズムを描くことにこだわり続けてきて、『ザ・ロック』『トランスフォーマー』『13時間』では軍人、『バッドボーイズ』では警察官、『アルマゲドン』のように国の土台を支える油田掘削に励む肉体労働者といった身の危険も顧みずに貢献してくださる人たちを本当の「スーパーヒーロー」だと考えているのだ。

困難なミッションに挑む普通の人々への大いなる敬意。

誰かの兄弟であり姉妹、夫であり妻、親であり子供。

彼らをひたすらカッコよく描き、礼賛してきた。

彼らの活躍を軽視せず、惜しげもなく、正当に英雄視してきた人がマイケル・ベイだと思う。

本作において目の前で起こっている現実と闘う人たちは軍人、警察官。。。

そして、新型コロナウイルスによる世界的蔓延という未曽有の危機を迎え、日々過酷な医療現場で、心強く、勇敢に任務に努めてくださる医療従事者の方たちへの感謝とリスペクトが熱く描かれる。

そして、その視線の先には「女性」がいるのだ。

『アンビュランス』で最も闘っているキャラクター。それは「女性」でなければならない。

彼らは毎日が戦場。

命を救い、去っていき、また命を救う。

一喜一憂する贅沢は許されない。

だからこそ、最後、男前を通した彼女の頬を流れる一筋の涙はあまりにも価値があり、美しい。

泣けますよベイやんは。

『アンビュランス』に込めたベイやんのこれまでになく強いメッセージと熱い思いをオレは全身全霊で受け止めた。

本当に感動的。

最高ですぜ、ベイやん!

みんなも頼むからベイへム食らってきて!
令和もこの攻撃は止まらない!この攻撃は止まらないよ!アンビュランス!

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