試写会をまんまと逃して、ようやくレンタルして鑑賞。
しかも、新作で借りることを頑なに拒み、ツタヤの100円キャンペーンを利用してしまいました。
へへへ。
すんげー面白かった。
ワロタなぁ。
ゴールドラッシュ時代の西部劇。
ゴールド目指して男たちが頑張ります。
ジャック・オーディアールさんってことなので男らしいドラマで、暴力もそこそこでした。
『ディーパンの闘い』同様に地味でクールな表現はいつも通りですね。
2人の暗殺者と監視役の伝達係、ターゲットである科学者の男。
追って、追われてのストーリー。
これはやっぱ役者がみんな良すぎました。
特に主役の2人の暗殺者兄弟を演じるホアキン・フェニックスとジョン・C・ライリーが卓越した魅力。
アル中で野蛮なホアキンと銃が凄腕でどこか天然で可愛らしいジョン・C・ライリー。
ホアキンはずっと酔っぱらっていましたw
泥酔しながらの朦朧としながらの銃撃戦とか危険でハラハラしたw
そんでもって、ジョン・C・ライリーさんがメチャクチャに最高w
本作の白眉。
やってることがずっと面白いし、いいキャラしてて、お腹抱えてヒーヒー笑ったり、ホッコリさせられたりしたw
ロマンってヤツですかね。
なんつーか、この映画にはロマンがある。
ロマンティック。
これこそ男らしいロマンスですよね。
ゴールドの発掘の仕方にも映画的にロマンな方法になってます。
ただ掘るんじゃなくて、ほぼ説明されない「薬品」というファンタジックな魔法のアイテムによってゴールドの在り処が示されるのだ。
そんなわけで単純な殺し合いというよりもずっと奥深い話になってた。
殺し屋と殺すという目的と殺される対象。
相容れず、敵対するはずの男たちがとりあえず語り合って、なんとなく理解しあう。
共感が生まれ、叶えたい夢のための共同作業。
ゴールドラッシュで一発デカく稼いで人生変えてやろうって気持ちで夢いっぱいの話なんだけど、後半はもうね、可哀想の一言。。。
あまりに気の毒でした。
切なすぎ。
幸せなひとときが一瞬で地獄。
コリャ、不幸に次ぐ不幸が折り重なって間違いなくバッドエンドだなって覚悟しました。
でも、なぜかそうはならなくて動揺しました。
後味が全然悪くなくて、逆に「まさか!」って思いましたもんw
ラストはあまりに普通に幸せな気持ちになりました。
あえて救っちゃう辺りはオーディアールさんの人柄ですかねw
故ルトガー・ハウアーさんが人知れず出てて、人知れずいなくなってたのもカッコよかった。
そこもロマンティックな大傑作。