3月1日公開!『グリーンブック』試写会。

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大好きですねコレは。
最近観た新作では一番好きかもしれないw

やれ暴力だ、やれオカルトホラーだって好き好んで観てる割にはこーゆーヒューマンな話にたやすく感動してしまうw

タイトルのグリーンブックってのは、旅行先で黒人が使用できる宿やレストランなどを紹介したガイドブックらしいです。

グリーンブック自体がもはや「人種差別」の肯定を象徴した悪しき呪いの書ってこと。
時代が60年代初頭ってことで、まさに呪いは真っ盛りなのだ。

粗暴で無教養だが気のいいイタリア人用心棒と金持ちの孤独な天才ピアニストの黒人という複雑な二人組が、よりによって人種差別以外に取り柄の無い南部の深い魔界へと突っ込んでいくという凄い実話。

人種や極端な思想による分断を抱えて混乱し、迷走する「今のアメリカ」への心優しい答えでもある。

南部へと突っ込んで行けば行くほど、二人は理不尽で、露骨な人種差別によって自らの心を試されるのだ。

他者と生きるのが社会であり、異なる価値観への寛容や理解こそが共存ですよってオレみたいな無知なアホでも分かるように実話を基に懇切丁寧に教えてくれる映画。

真っ当な地球人として認識すべき重要なメッセージだし、みんな仲良く生きようよって思いますねマジで。

その意味でも「バディ映画」として作られているのかもしれない。

アメリカ映画お得意のバディ映画の様式美であり、異人種凸凹コンビがもたらす笑いやトラブルにはお約束の伝統的面白さがある。

笑って、泣けて、素直に感動できる映画なんだけど、監督はオレの大好きなファレリー兄弟なんですよね。
正直、まさかのファレリー兄弟って思ってしまいましたw

でも、やっぱ納得。

ファレリー兄弟はこれまで『メリーに首ったけ』や『愛しのローズマリー』なんかでかなーり下劣で、下品なコメディを作ってきた。
下ネタや障害者ネタ、もちろん人種ネタも平然と扱ってきた人たち。

あえて鑑賞側の笑いの尺度を試すような挑戦的な過激演出を貫いてくるが、それは「健常者」や「良識人」が抱く無意識な差別意識や偏見へのテロリズム行為とも言える。

ファレリー映画は一見悪趣味に思えるが、実際は至極真っ当なのだ。
そして、根底には人間愛が揺ぎ無い。

だからこそファレリー兄弟の映画では大笑いもするが、本気で泣かされてしまう。

『グリーンブック』はそんなファレリー兄弟の根っこの人柄が最も分かりやすく表現された最新作。
ロードムービースタイルによるハートウォーミングで、痛快な人情喜劇になっている。

過激コメディやロマコメで成功したファレリー兄弟が結構真顔に近いテンションで作ったという意味でも重要。

ヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリの力強い名演技がもたらす豊かで、人間味溢れるキャラクターとセンスと頭の良さの光る脚本が秀逸極まりない。

今度ばかりは実話ということでいつもの過激表現は封印。
笑いの口当たりは良く、上品だが、やっぱ思い出しただけでおかしくて仕方が無いw

アメリカ映画の伝統的カテゴリーの面白さが凝縮されていて、時代を見据えたメッセージももちろん抜かりない。
ファレリー兄弟は確実に地に足の着いた作り手であることが証明された一本。

健全で、柔軟で、人格者。
それがファレリー兄弟。

ぜひ『グリーンブック』を観よう。

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