『タイムリミット  見知らぬ影』

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なんかスペインだかどっかの映画のドイツのリメイクらしいです。

シンプルだけど、どう転ぶのかハラハラとまんまと手に汗握らされるシチュエーション・スリラーでした。

主人公のオッサンが娘と息子を学校に送っている運転中に、正体不明の何者かから座席に爆弾しかけました、座席離れたら爆発しますよ、死にたくなかったら大金よこせって脅迫電話来てどうしようこうしようってなる映画。

このオッサンの運に見放されっぷりと冴えなさ具合も素晴らしく、ずっとほぼ泣きっ面w

ついつい可哀想な気持ちが高まってしまい、感情入れ込んで応援せずにはいられなく観てしまいましたw

爆弾仕掛けられるわ、息子は出血で意識もうろうの大怪我するわ、仕事は台無しになるわ、社会的信用落とされるわ、カミサンは不倫してるわととにかく次々と一日に起きる嫌な出来事としてはこれ以上ないぐらいの勘弁してほしいトラブル連発の絶望的な状況に落とされていくという男はつらいよなお父さんの決死で必死の奮闘。

中盤からは無能すぎる警察の対応がどうにもこうにもならない膠着状態を作ってくれて、ムズムズと歯がゆくいら立たせてくれるのだ。

唯一、オッサンをなんだか信用してくれる爆弾処理班の班長の女性刑事が地味な印象にもめげずに、よく考えたらおかしいよなってことに全部気づく便利な役割を全うするw

周囲の仲間が無能であればあるほど際立って有能に見えてしまうという凄くいい役で、映画の盛り上がりをきっちりサポートしてくれる。

序盤からして年頃の娘がオッサンのことを嫌ってそうに見えて、実はメチャクチャにお父さん愛されてるというのが分かっていく車中での親子のドラマが泣かせてくれたりもする。

世の中、やっぱ最後に落ち着ける場所、信頼できるのは家族だよねって言いたい気持ちがラストでも実直に描かれていて絵にかいたようにハッピーエンドだった。

不倫してましたってだけの扱いのカミサンがちょっと色々とどんな気持ちなのかが分かりにくいし、事件の展開に多少の雑さはあるが、ちゃんとした面白いスリラーだった。

ドイツ人だってこんな感じの手際で純粋エンタメ作れるってことが分かってホッとしました。

知ってたけどw

ハリウッドと違ってキャストがマジで普通人のビジュアルすぎて、それで逆に話に集中させてくれる仕組みになってるんだなって思いました。

でも、これのさらにハリウッドリメイクはもっと観たいです正直w

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