『Mr.ノーバディ』

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一見して冴えない地味で普通なオッサンを隠れ蓑に、目立たず腰の低いファミリーマンな社会生活を送っていたけど、社会って腹立つことばかりだし、ナメられるのももう限界ってことで、「もーやーめた!」ってな感じで、かつて闇の世界を震撼させていた凄腕暗殺者としての自分らしくありのままに生きようよってことで、やってることはアナ雪ですねつまりw

違うけどw

そんなノーバディどころか絶対にサムバディに違いない主人公が、ロシアンマフィアの反感買ってしまったことで、家族まで狙われてしまい、ジョン・ウィックよろしく昔に封印した殺人の本能をよみがえらせるハメになる話。

これはすべてにおいてセンスが良すぎましたね。

泥臭くて血なまぐさい暴力、芸のあるカーアクション、クセの強いキャラクター、人を食ったような笑いの取り方、サントラの絶妙なチョイス、グっと刺さるエモすぎるシーンなんかもあって、クライマックスはみんなの大好きな殺人トラップ満載のバイオレントなホームアローン展開でカタルシス満足。

イコライザーさんを見習って、ちゃんと自分の職場の工場設備を有効利用して、敵を効率的に無力化していくあたりも素晴らしい心がけだと思った。

そんで、主演ボブ・オデンカークという俳優がコメディ畑ってこともあり、やっぱ他の「舐めてた相手が殺人マシーンだった」系のシリアスな作品とは一線を画す別格の魅力を引き出していて、社会でも家庭でも評価されない中年男性の哀愁を漂わせつつ、ごぶさたぶりに人殺しの血が騒いでいく喜びが隠せない主人公が痛めつけられながらも飄々と生き延びて、血がとびちり、死体の山が作られ続けるというシュールな世界観が面白い。

愛娘が大事にしてる子猫のブレスレットを奪い返すために命かけれるのが父親の鑑ってもんですなw

いやー、めちゃくちゃ面白かった。

『ハードコア』のイリヤ・ナイシュラー監督ってことなんで、まだまだこのタイプのジャンル映画の可能性を示すことに成功していて、突き抜けた面白さ作り出せたんじゃないかなぁって思いました。

デヴィッド・リーチが製作ってところも安心感が高いw

ぜひジョン・ウィック、イコライザー、ザ・コンサルタントなクリスチャン・ウルフ辺りとのユニバースお願いしたいところ。

続編ではもっとハードな格闘シーンも期待したいところ。
オデンカークさんの健康状態が心配だがw

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