『キャッシュトラック』

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プライムでの、もはやのラッキー配信鑑賞という吉報。

あざーっす、プライム様。

つーことで、めちゃくちゃ面白かったです。

こんな面白いなんて聞いてなかったw

ここまでの面白さだと、今年のベスト10への滑り込みの食い込みもギリギリ考えられるし、そうすべきかもしれないw

ガイ・リッチーで、ジェイソン・ステイサムで、好みの強盗話とくれば、もう傑作に違いないので、面白いに決まっていることは分かっていましたが、想像をはるかに超えて最高でした。

現金輸送のセキュリティ会社の新人警備員ジェイソン・ステイサムさんが、入社試験はギリギリ合格点だったのに、現場に出た途端にプロフェッショナルなエクスペンダブルズ仕込みの人殺し能力を隠し切れずに、やたらと仕事できるがゆえに周囲に「何者なんだ?」みたいに不信がられてて、やっぱり陰で何やら企んでる怪しげキャラで興味深々にさせる前半部分での掴みが上手いw

鑑賞者も同じように「何者なんだ?」目線でのジェイソン・ステイサムさんへの油断ならない感覚で、それが凄くサスペンス。

腹の底になんか暗くて、物騒なモン抱えてるような、何考えてるのか分からない正体不明のタダならぬ不穏な雰囲気醸し出してておっかなすぎw

いつもの最強なジェイソン・ステイサムであることはわかるんだけど、なんか様子が一味か二味違ってて、ガイ・リッチー映画としても緊張感がなんか違いましたね。

冒頭の奇襲される現金輸送車の一部始終を、車両内部からの臨場感溢れ長回しショットの時点で凄い緊張感で、なおずっと緊張真っただ中に置かれて、ラストの瞬間まで何が起きてもおかしくない。

マジ緊張しましたー。

緊張の糸が張り詰めすぎてて、その糸の強度が強すぎて、切れんのかこの糸?って疑うぐらいのキリキリお腹痛くなるような緊張状態が終わらない。

それがキャラクターの正体と思惑、ストーリーが全容を見せていくにしたがって、ますます高まっていく感じ。

ガイ・リッチー、さすがすぎですぜ。

ガイ・リッチーの中では、一番作風はシリアスでハード。

スタイルは大事にしつつも自慢の遊び心の発揮はなるべく抑えて、フザけたキャラもいないので、テンションは相当真顔w

ガイ・リッチーの個人的趣味は控えめにしての、本気出しの犯罪映画のダークな傑作誕生です。

不動なたたずまいの内面にメラメラな私怨の情念を秘めて、目的のためには微塵も容赦ないジェイソン・ステイサムさんによる恐るべき復讐スリラーに仕上がっていて震えあがりました。

どんよりとした事情を抱えて、今までになく冷徹で冷酷なステイサムによるダークヒーロー像、悪党たちの欲望と裏切りの忙しい展開。クールなバイオレンス。ガイ・リッチーの持ち味であるセンスのある語り口と洗練されたストーリー構成。

もはや大御所の確かな仕上げ方ですよね。匠の技。

ガイ・リッチーってすでに巨匠なんだって自覚しました。

『シャーロック・ホームズ』と『コードネームU.N.C.L.E.』を凌いで一番好きかもしれない。

『キャッシュトラック』好き。

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