『マルティニークからの祈り』

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韓国お得意の女性が酷い目に遭うし、ハードな実話物。

チョン・ドヨン主演。

もちろん面白かったです。

旦那がお人よしの外面良すぎての世話を焼いてる後輩の消費者金融の保証人になってて、そいつがとっとと自殺。

自動車整備の仕事でつつましく平凡にも幸せに暮らしてた矢先、いきなりどぎつい負債かかえることになった家族。

借金生活で家庭不和、やりくりでアップアップ、不幸で余裕ない親の焦燥した姿に娘も心痛めて泣き顔。

そんな生き地獄な現状はなんとしても変えないとならんと、旦那に内緒の覚悟で挑んだ危険な運び屋稼業。

フランス着いた途端の厳しい監視の目で、結局は容赦ない捕獲w

あいやー。。。

もちろん世間知らずだったわけだけど、養う小さな娘抱えての半地下に追いやられての借金地獄で余裕なくなりすぎてたのですんません。

悪意なく、悪気なく、ただの重たい金の延べ棒だと思ってたら、開けてビックリのちょっとぐらい37キロのコカインを知らずに運んでただけ。

それだけなんで許してくんなまし。

そう思いましたね正直w

そんなわけで、チョン・ドヨンがめちゃくちゃ大変な目に遭ってたw

捕まった先がフランスなんだけど、カリブの海のどっかの誰も見たことも聞いたこともないようなマルティニークだかって地図でも探すの困難な人知れない変な島に送還されて、物騒な重犯罪者専用刑務所での野蛮な囚人仲間に暴力振るわれたり、レズでサディストで不細工な主任看守女に虐待されたり、レイプ未遂やらもあり、正当防衛で逃げたのに罰で独房にぶち込まれたりと散々な地獄体験。

言葉もまるで通じず、状況も把握できないのに、誰も何も助けてくれない冷たい対応の無慈悲さ。

せっかくの当てにしてた駐在韓国大使館が役立たずで無責任だから裁判が何回もだらだらと遅れてしまい、結局2年に渡る理不尽な有難くないマルティニーク生活ってアンタw

せっかくのカリブならもっと違う状況で、家族で楽しく観光したかったわーってのが本音。

クソ職員のクソ仕事誇る存在価値ゼロのクソ大使館が、大量コカイン知らずに運んでただけの我らが同志のチョン・ドヨンさんを平気で見捨てる気満々の傲慢な人でなしっぷりで、マジで殺意を抱かせてくれたw

途中からこいつらが全部悪いよねって自分に言い聞かせましたw

異国情緒すぎる見知らぬ外国の田舎島に2年も単身放置させるなんて、いくらなんでも反省させすぎよマジで。

ネットやメディア利用してついに世論動かす後半からようやく希望の光が差し込みます。

チョン・ドヨンがとにかく力強く心こもった素晴らしい演技。
どんだけ酷い仕打ちを受けても、どこか色気と可愛らしさがあるのがチョン・ドヨンの魅力w

無事に帰国して娘の笑顔を見るまではなんとしてでもーって心折れそうになりつつも耐え忍ぶ姿に涙。

旦那役のコ・スさんは犯罪行為に追い込んでしまった妻に対する責任感と罪悪感、遠すぎる土地で独り苦しむ妻を助けてあげられない無力な自分への怒りと悔しさとが入り混じった心情も気の毒で胸に刺さる。

あまりに長かった道のりを経ての「ウェイ・バック・ホーム」のラスト。
娘役の子役の圧倒的愛おしさと名演技でこれまた涙。

傑作でした。
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