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なかなかのそーとーなアホ映画だが、個性的なセンスの持ち主で、技量優れた新鋭監督による知性豊かなインテリ脳がフル回転してる叡智なアホ映画なので、「アホ」の表現がステキに突き抜けていてかなり面白かったw
散々やってきたありふれたプロットでありながら、シンプルな設定から最大限に面白く作ってた。
演出のアイデア色々引き出していて、アホやなぁって呆れつつもずっと楽しませてくれたw
安い娼婦だかストリッパーだかのしょーもないパンツいっちょの何一つ取り柄のなさそうな軽薄女が、不倫相手の別荘で醜悪なエロおやじたちにレイプされてしまい、悔し涙で不倫相手に訴えるも聞いてもらえず、口が滑っての「カミサンにバラしてやる!」の感情任せの禁断の言葉発信で逆に刺激してしまう愚行。
逃げ場なしの砂漠のど真ん中という不利な状況ですので、崖っぷち追い詰めの局面迎えの緊迫の末の非情な突き落としの刑。
『ザ・ロック』のトニー・トッド並みに爽やかなまでにガッツリと串刺しになって殺されたとしか思えなかったのに、なぜか息吹き返しての突如目覚めたたくましいサバイバル能力発揮してのランボーの真似する話ですw
レイプ被害からの加害者への復讐ってのが男社会へのアピールとして「強い女」を表現するパターン多すぎよw
本作はさらに一味違わせて、レイプされ女の側も、レイプを引き起こす落ち度まみれの完全なる潔白な被害者じゃないよという全面的に応援させないようなキャラクターに作られている。
意図的なんでしょうねw
ヘリでの仰々しいおもてなし登場の冒頭ですでに嫌悪感をもたらしているのに、金持ち男との計算高い不倫、”I LOVE LA”が頭悪すぎる低能シャツ、リンゴ食べ残しの粗末な食品ロスのいけすかない姿勢、見知らぬ男どもの前での煽りパンツいっちょケツふりエロダンス披露でありながらの手のひら返しの冷淡で無礼な反社会的な態度。
レイプはされたんだけど、人間的に見下されても仕方ない典型的クソ女なのである。
そーゆー知能の低く、男社会へ依存するしか生きる道がない無能女どもへの「マトモに生きている女性の足を引っ張んなよテメー」という女性監督ならではの手厳しいメッセージなんだと深読み。
つまり、ある意味で社会派w
やってることはめちゃくちゃにバカだったが、蟻に滴る流血スローモーションやオシッコ使って蜘蛛溺れ死に、腐れ惨殺死体が川底からプカァ浮かびしたりと凝ったセンスのあるショットの数々や刺し傷や切り傷や弾痕の痛々しく、生々しいグロテスク表現なんかも実に丁寧。
あくまでもレイプシーンをスタイリッシュに演出する一方で、大量の流血や肉片の飛び散り、肉体への直接的な苦痛に対する描写には妥協しない精神なのかと受け止めました。
ハリウッドもこれぐらい覚悟持って暴力を描ける女性監督がいて欲しいわ。
ノンキに『ワンダーウーマン』とかやってる暇あったらw
そもそもフランス人が作る暴力映画って意外にも結構えげつないんですよねw
パスカル・ロジェ、アレクサンドル・アジャ、ジュリアン・モーリーとかw
フランス女もそーゆーサド気質あるのかもしれないなw
クライマックスでは散弾銃持ってウロウロするフルチン男の長回しからのパンツいっちょのヒロインとの血塗られ別荘での鬼ごっこがバカすぎて最高w
このシークエンスが醸すしょーもない緊張感が凄いw
男を辱めて興奮していたに違いない監督の変態女な個人趣味も垣間見れたw
アホで虚栄心の塊なヤリマン女と野蛮で豚なエロおやじの殺し合いというどうでもいい戦いが荒涼な砂漠で展開する芸のない正直すぎるタイトルが痛快な『REVENGE リベンジ』。
有害な男たちにお仕置きおみまいしながらも、無責任で無神経で脳の足りないノロマ女を罵倒し、痛烈にバカにしている辺りが実は狡猾でもあった。
すでに出尽くし感のあるこの手のジャンルでは十分に新鮮で、レベル高い仕上がりだと思ったw