『ザ・メニュー』

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A24作品かと思わせるような最先端な今っぽさあったな。

やってることは逃げ場なしレストランでのミッドサマーって感じですね。

簡単に要約するとw

コンセプトが新しすぎて、何が待ち受けるのか分からないストーリーなのですっごくドキドキした。

結構メッセージ性高かった気がしました。

過熱化するあまりに、提供側も消費側もそろってバカバカしく成り果てたグルメ界隈全体へのスマートで過激な口当たり。

ストーリーがそのままメニュー仕立てで、その構成の上手さはおいしすぎてた。

アニャ・テイラー=ジョイさんがセクシーなデカすぎる瞳をかつてなく鋭く光らせて、業界に対してお仕置きしてくれてご来店ありがとうございましたと言いたい感激な出来上がり。

つまり、料理家たちが自慢の腕前振るってお洒落料理対決する胸熱スポ根物かと思いきや、金持ちご用達な離れ孤島レストランでの不穏なスリラー『ザ・メニュー』が予測不能で新鮮でしたってことです。

メニューが進めば進むほど、天才料理長のレイフ・ファインズさんの尋常じゃない厳しさも高まっていきます。

上から目線の軽薄お気取りグルメどもへの辛辣な皮肉が込められていて、常に素人の批評に苦労させられる作り手にとって料理なんてもはや拷問ですよという主張。

一方で、芸術性だのテーマ性だのにこだわり抜きすぎて、もはやただの自己満でしかない世界観優先オナニー料理出すなよゴミクソレストランが!って不満もちゃんと指摘しているのも素敵。

グルメという呪縛。グルメというカルト。

そーゆー視点でスリラーしていくセンスが良かった。

結局、ザ・メニューのアイデア満載で小難しく作ってたメインコースが全部不気味で不味そうだったのも良かった。

こざかしいレストラン、知ったかぶりのグルメどもを同時にバカにしてて痛快。

どんな高級スタイリッシュ料理も二段重ね肉汁たっぷりチーズバーガーというシンプルに勝てるわけないんだから。お気軽お持ち帰り料理の定番。チーズバーガーは最高においしい。チーズバーガーが最強の正義。

『ザ・メニュー』、めちゃくちゃオモシレー。

なんつーか、最近のレイフ・ファインズさんは実はヤバいなw

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