分かってはいたけど、超絶傑作!
こーゆー隙も欠点もない完璧に近い作品が、一番感想を書きづらいんですよねw
何も言えないというか。
何を言えってゆーんだとこっちが聞きたいw
文句がないですね。
ストーリー、映像、音楽、スケール、猿たちのパフォーマンス。
どこを取っても言うことが見つからない。
何かを言っても陳腐にしかならないし、この素晴らしさは表現する言葉ってのはたぶんこの世にはないですね。
とりあえず思ったことを淡々と書いてみますw
映画館で観ればよかったと最初のシーンを観て後悔しましたw
マット・リーヴスさんってこんなに能力が高い人なのかと感動しちゃいます。
すべてのシーンが饒舌。
ほとんどリドリー・スコットのような圧倒的な画力があります。
息を呑むようなビジュアルセンスがあるなと思いました。
ハッとするような美しく、奥行きの深い映像を作り出し、緊迫のサスペンスを展開させてくるので作品世界に没入させられます。
マット・リーヴスさんは前作の『猿の惑星 新世紀』から続いて撮ってるんですけど、前作を上回る完成度で本気でビビりましたw
この大御所のような堂々たる貫禄は何なんだと思いますw
まるで映画の見本を見せられているようで、この能力の高さは異常。
猿が猿とは思えないほど人間より人間的に描き出すマット・リーヴスさんの徹底的な猿目線が根底にあるんだと思います。
猿にこれほど共鳴してしまう映画はかつてなかった。
『マイティ・ジョー』も『リンク』も『キングコング』もしょせんケダモノ扱いだったしw
この人は猿の気持ちがたぶん分かってるんでしょうねw
そうとしか思えないほど猿の心理描写が丁寧だし、ストーリーに説得力がある。
人間には不快さしか感じさせないのに、猿側には100%加担させてくれるw
極めて自然にそうさせてくれる。
そして、この映画のストーリーの普遍性。
本当に強烈だし、いつの時代の、すべての人の心にストレートに響くと思う。
ラストは哀しいが、心強かった。
人間によって創造され、人間を超越してしまったため、人間に迫害されることになったシーザーさん。
人間を深く理解しながらも、猿を守るために同時に敵対しなければならなかったシーザーさんの様々な思いが静かに刻まれたラストは涙が止まらなかった。
『猿の惑星 聖戦記』は、これ以上の作品は考えられないほど完璧な3部作の3番目。
オリジナルシリーズの『猿の惑星』へと自然と気持ちが向かってしまう見事な決着だった。
人間社会がなぜ滅び、猿社会がなぜ成り立つことができたのか誰もが納得するしかない最終章がここに完結した。
何も言えないと思っていたけど、頑張って色々と言えることができて安心しましたw