もー、全部傑作ですw
子供と一般的な女性以外は楽しく観れます。
個人的には楽しすぎて愉快なあまりお腹抱えて笑ってしまったので、ハッピークリスマス映画として鑑賞しても問題ないかもしれないw
『トマホーク ガンマンVS食人族』は昔の西部開拓時代に、チンケな犯罪者が信心深い蛮族の穴倉暮らしの野蛮な原住民さんたちを怒らせたばっかりに、関係のないカミサンを誘拐された医者パトリック・ウィルソンさんが日曜大工で足を怪我したにも関わらず、町の保安官カート・ラッセルさんと仲間たちと一緒に追いかけて、案の定地獄な旅になるのだ。
『デンジャラス・プリズン 牢獄の処刑人』は雇い主のメキシコの悪いマフィア組織に、愛するカミサンと赤ん坊を人質に取られて脅迫されたヤクの運び屋ヴィンス・ヴォーンさんが収監先のプリズンでメチャクチャ怒って、しかもメチャクチャ強いので敵がメチャクチャ困るのだ。
『ブルータル・ジャスティス』は強引な捜査で停職処分になってお金に困った刑事メルギブが家族に財産残そうと思い立ち、相棒ヴィンス・ヴォーンさんと冷酷で残忍な強盗団が銀行から奪った金塊を逆に盗もうと計画するも混沌な銃撃戦へと展開してしまうのだ。
あらすじ書くのが下手ですみませんw
ぜひ観て欲しいなぁ。
うん。
なにやら天才監督ですねこの人は。
たぶん来年か再来年辺りにはアカデミー賞監督。
最近、なんとなく知ってしまった監督さんなんですが、なんで今頃になって知ってんだろって自分で自分を責めましたw
あまりに映画的に無知すぎて、これまでヘラヘラといっちょ前に映画好きみたいな顔して生きてきたのが恥ずかしくなりました。
S・クレイグ・ザラーさんは凄い人です。
オレの見たい鬼畜で変態な映画ばっかり作ってるみたいで、着眼点の発想力が凄いですよね。
「その表現ヤバッ!」みたいなささやかなシーンでの渋い変態表現がクール。
誰も考えつくことができなかった盲点というかw
のんびりと展開させているようなんだけど、油断した所での突然の変態アクセル全開w
それでも、決して熱くならないのが流儀w
冷めた気持ちで描いてるのが逆に恐ろしいので、やっぱ危険人物の可能性が高いですw
この人は相当に頭が変なんだけど、同時に相当にロマンティストでもあると信じてますw
基本的に全部の作品が嫌な話ですよねw
共感できるほどのマトモな神経の常識人もいないしw
でも、男による男のドラマだってことは分かりますw
確かに主人公が根っこが純粋で、行動原理は家族のためだったり、愛って部分が不動なんです。
怖くて暗い鬱屈したストーリーでありながら、出てくる男たちがみんなすこぶる素敵な魅力なんですよね。
前半は必要以上に時間使って、とことんキャラクターを描き込む。
クドいぐらいにワンシーンのキャラクターのクセのある挙動や台詞のやりとりに力を入れて、可笑しみと張りつめた感じとが入り混じり、そいつの性格や生き方なんかが事細かに分かるのだ。
これこそ女の話じゃ作れない空気感というかね。
いいなぁと思いました。
何かが大きく展開するわけじゃないんだけど、気が抜けないままにそこかしこに面白いシーンが重なりながら、後半の地獄な混沌へとなだれ込む。
すべての作品が同じような構成で作ってるんだけど、少なくともこの手法でまだ10本は作って欲しいですねw
まるで人種や女性に配慮もクソもない表現もロック。
女性の役割はほぼ人質になるか辱められるかしかないw
『トマホーク』の原住民なんてモンスターみたいな存在だしねw
善良な一般市民もただムダにむごたらしく死にますw
社会に対しての思いのたけを素直にぶつけていて、それが出来ているからこそ信奉者も今後は増えるでしょうねw
世間様の空気読んでビクビクして綺麗ごと並べるよーな気弱なヤツじゃないです彼は。
信じる道と心強く持ったしっかり者w
何気なく訪れる陰惨で唐突な死。
無情な暴力と日常の破壊と男らしく儚いロマン。
なんやろなこの誰かに似ているようでまるで似ていない見たこともない独自性。
タランティーノでもないし、ジェレミー・ソルニエでもないしね。
それがS・クレイグ・ザラーさんです。
認めないヤツはいないです。