観てきました!
『レディ・プレイヤー1』!
分かってます。
ちょっと遅すぎましたw
ほぼ1ヶ月ほど世間のブームから遅れてしまっているので、面倒臭がりな性格を反省しているところですw
油断してたらそろそろ上映終わりそうな気配になってきたので、体調不良を派手に無視して観てきましたw
お金がないのでもちろんただの2Dで鑑賞してきたんですが、「本当に2Dか?」って疑うぐらい3D感がハンパなかった。
作品の世界観がそれぐらい隙がなかったんだと思います。
なんか精神も肉体もスクリーンに取り込まれるような没入感が凄まじかったです。
凄いなぁこの映画。
そもそも映画だったのか?
一体なんだったんでしょうかw
映画鑑賞という名のまったく違う体験だった気がしました。
『レディ・プレイヤー1』は、仮想現実世界オアシスの中で、オアシス開発者が残した謎を解明し、大金を手に入れるために世界中のアバターたちが現実離れしたバトルを繰り広げるというミステリーなSFアドベンチャー。
このオアシスってプログラムというかゲームが本当にヤバいw
あんな気の狂ったゲームをプレイしたら現実に戻ってこれなくなりそうですよね。
廃人決定w
貧困層から大金持ちまでみんながドハマりしてる娯楽がこのオアシス。
仮想現実って設定なので、何にもなれて、何でも起きる。
現実ではありえないすべてがありえる世界。
そこはジュラシック・パークであり、キングコングであり、チャイルド・プレイであり、マッドマックスであり、ガンダムなんですよね。
オアシス世界の疾走感が壮絶。。
あらゆるポップカルチャーが混在して、めまぐるしくぶつかりあって、まさにカオス。
スピルバーグじゃないとあんなメチャクチャな世界は作れない。
ほとんどパニック映画w
夢とロマンに溢れた理想郷のような世界だが、現実は貧富の差が拡大。
多くの庶民は悲惨な生活を送り、恵まれず、企業に搾取されて生きている。
その貧富の差が広がれば広がるほどオアシスの価値は高まるのだ。
それは現実の空しさや生き辛さをSNSやネットゲームで埋めるオレらの社会も同じ。
たとえば、『レディ・プレイヤー1』を大喜びで鑑賞してるノンキなオレもそう。
映画を観て感動し、何かを得た気になっているが、そんなのは錯覚なわけです。
映画は結局ただの娯楽なんだから、それ以上でも以下でもない。
スピルバーグは、はっきりいって映画の神様です。
アドベンチャー映画においてはいまだに最先端を独走しているし、『レディ・プレイヤー1』なんてまさにスピルバーグの非凡ぶりを最もスピルバーグらしい作品として証明している。
特に後半はさすが『E.T.』作った人だなと思った。
この映画の前では感動と興奮と震撼しかないわけです。
その全部が2時間ひたすら押し寄せる凄まじさ。
しかしながら、作品自体の落とし所は実に地に足が着いているし、冷静であり、現実的でした。
「仮想現実って最高!わーい!」なんて軽いノリのノーテンキな話じゃない。
オアシスが提供する万能で、完全な世界。
それは現実じゃないからこそなんですよね。
現実は確かに残酷で、無力感を感じることもある。
でも、ウマいメシを食った時の幸せやセックスの快感もやはり現実じゃないと味わえない。
終盤に提示される「現実だけがリアル」という言葉。
胸に突き刺さった。
仮想現実をとことん描き切ってくれるからこそ、現実をちゃんと生きることが特別で素敵なことなんですよって気持ちにしかならない。
最後はそんな話だったことが分かり、素直にとても感動した。
スピルバーグってやっぱ神。
アドベンチャーやファンタジーを表現し尽くしてきたが、同時に人間の闇や暗い部分も真摯に見つめてきた人だからこそのこの説得力。
『レディ・プレイヤー1』には誰もが魅了されるし、夢中になる。
そのパワフルな映像表現に感激するだけではなく、そのストーリーが普遍的で真実だからだ。
バーチャルもリアルも本気で楽しめる人こそが最終的には幸せなのかもしれない。
最後に言いたいこと。
この映画ではスピルバーグがある亡き映画監督を相当尊敬していることが判明する決定的な展開が待ち受ける。
オレは正直ビビったw
想定していなかったし、あまりにも意外だったからだ。
おっと、ネタバレになってなければいいけどw