制御不能の気象衛星が世界を災害で襲うパニック映画が『ジオストーム』だったりします。

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これは大コケしたらしいんですが、はっきりいって面白いですw

キャストが意外と豪華で、「え?この人も出てるの?」なんてビックリしながら楽しく観ましたw

そりゃアホみたいな話だが、実は脚本もムダに凝っていたりするw
地球規模の天変地異で世界がドンドカ破壊されるだけの話を想定していたんですが、油断も隙もない意表を突いた展開を見せてくれます。

監督はディーン・デブリンって人なんだけど、この人は『インデペンデンス・デイ』『2012』で知られるほぼパニック映画しか作らないことで有名なローランド・エメリッヒさんの右腕的存在として、我らがエメやん映画の脚本と製作を担当してきた人。

初監督でいきなりこのクオリティw
派手にブチかましてくる気負いのなさが大物。
やっぱルーツがパニックですからね。
年季の入り方が違う。

本格的にパニックを作らせたら、ブラッド・ペイトンなんてまだ青すぎる。

ここまで素晴らしいとディーン・デブリンはエメやんの生まれ変わりとしか思えない。
エメやんはもちろん健在だけどw

大掛かりなパニックシーンに注目しがちなんですが、作りがとっても丁寧なんですよね。
感心しちゃいます。

「気象衛星を利用したテロ」という発明に近いアイデアが秀逸で、登場するダッチボーイという最先端な気象コントロールシステムを中心にしたストーリーが展開します。
このダッチボーイによって人工的に天変地異が起こってしまうので、そこが通常の災害映画とは違う異色作。

天気操ってテロを起こすって凄くインテリジェントですよね。

後半には例によって同時多発パニックテロが仕掛けられていますが、そこに至るまでのサスペンスやドラマの盛り上げ方が見事だし、犯人探しのミステリー要素まで用意してくれてサービス精神はエメやん譲り。

一番頭いいなと思ったのは、タイトルでもある「ジオストーム」って結局何なのか分からないことですねw
説明は一応あるんですが、誰も詳しいところは突っ込まないw
90分というカウントダウンサスペンスを仕掛け、「ジオストーム」が起きたら大変だ!と何度も煽ってくるw

そこら辺のやたらと煽るハッタリ演出が本当に効果的で、こちらもちゃんとハラハラしちゃうし、登場人物がちゃんと「ジオストーム」に向けてスリリングな活躍を見せてくれる。

手に汗握るサスペンスシーンとテロ犯を見つけるミステリーを同時に進行させ、クライマックスはハチャメチャなパニックスペクタクルが画面を覆いつくすカタルシス。

それでいて、常にユーモアも忘れない辺りの余裕がカッコいい。

ディーン・デブリンは分かっているね。
ちゃんとエンタメしてる。

おかげさまで「ジオストーム」がどんなストームなのか別にどうでもよくなるw
最後までこの映画はしっかりと楽しませてくれた。

それが肝心。

立派なパニック映画でありながら、それ以上の面白さを提供してくれる。
それが『ジオストーム』なんです。

ディーン・デブリンの次回作への期待度 100点満点!

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