ネトフリが結構真顔で、つーか、かなり真顔で作ったド直球でド派手に放つアクション大作。
インドの麻薬組織の息子が、敵対するバングラディッシュの麻薬組織に誘拐されて、闇の任務を請け負う自暴自棄の傭兵クリス・ヘムズワースさんが前途多難な救出ミッションに向かう。
主役の傭兵さん。
子供を亡くした自責の念から自殺願望がハンパないらしいが、人殺しの能力はそれ以上にハンパなかったという皮肉な血みどろの大暴れに血沸き肉躍るのだw
クールでワイルドなクリス・ヘムズワースのアクション・スターとしてのオラオラ感、全編でギッラギラ!
しかも、まだまだ色んなことが出来そうなポテンシャルね。
将来性があまりに高い。
クリスさんが死ぬ気あるのか疑わしいぐらいに積極的に人殺しするノンストップに展開する傭兵コマンドアクション、最高です。
途中のムダに長すぎる長回しによるカーチェイスからのごちゃごちゃしたアパートでの警察との殺し合い、路地でのタイマンに至るまでエキサイティングなカメラワークでこれまた熱いw
一般人がウロウロと暮らす住宅地で、勝手に殺気だった殺人者たちがハタ迷惑な殺し合いを繰り広げられてる恐ろしさw
救出先の現地の界隈がこれまた怪しくて、どこぞに殺し屋が潜んでいるかわからないいかがわしさで、子供も元気いっぱいに銃やナイフで武装して襲ってくるとんでもないお国柄w
さすがに子供は殺せないってことで、なんとか工夫した暴力で眠ってもらうように手加減してましたw
ちょっと休んだら、そこら辺から誰か襲ってきて、銃弾飛んでくるような即行にロックダウンするべきなのは明らかなデンジャーゾーンw
つーことで、ほぼずっと殺し合いしかやってないアクション映画としての潔さ。
クライマックスの橋での子供引き渡しの件なんかは、もう手に汗握って、心臓バクバクの手に負えないサスペンスとスリルでした。
あまりに熱い、熱すぎるシュワちゃんの黄金時代を思わせるアメリカン・メイドなアクションエンタメでした。
こんな映画が観たかったのはオレだけじゃないはず。
鮮烈な新型コロナ・ウイルスによる未曾有の攻撃により、かつてない引きこもりを強いられるやってられない自粛生活。
ストレス溜まりすぎたあまり、うつ病になりかけてる人が急増中とも言われる昨今。
たくさん撃ち合って、たくさんボカンボカンやりあって、たくさん殺し合う『タイラー・レイク 命の奪還』を鑑賞しちゃえば、とっても気分スッキリで、明日から生きる気力もしっかり芽生えるのだ。
精神衛生上の癒し効果抜群w
そう。
有意義なおうち時間を過ごすお伴は、『タイラー・レイク 命の奪還』で決まり!
ねー。
あっはっは。
ストーリーは確かにありがちで、もしかしたら陳腐かもしれないが、分かりやすいキャラクター、ムダのない脚本、劇場映画にも匹敵する本気なアクション表現で満足しかしないのだ。
分かっちゃいてもちゃんと泣けて感動的に仕上げるのがさすがのマーベル印の製作陣のさっすがの腕前。
子供がやたらと色んな場所から雑にブン投げられる不謹慎な扱いなんかもネトフリだから成せる技かもしれんw
あとね、断言するけど、クリス・ヘムズワースは名優ですわホントw
クリスさん名演技。
やっぱロン・ハワード作品で主役張るだけあるわけですねこの人。
ちなみに、アホなコスプレのクリスさんがノー天気にハンマーを振り回す『マイティ・ソー』より、肉体派ハッカー、クリスさんがハッキングしないでやたらと格闘するマイケル・マンの『ブラックハット』が一番大好きなオレw
『タイラー・レイク 命の奪還』はその次に大好きです!w
ぜひ続編作ってくれ!