『サバハ』は韓国映画で、しかもカルト教団という題材なわけで、どう考えても怖いですw
新興宗教を取材する牧師が、新しく追い始めたカルト教団がスゲーやばかったんです。
メチャクチャ怖いですぜ。
世の中、絶対に深追いしちゃ駄目な事件ってありますよね。
これもそのひとつ。
牧師さんが実態に迫れば迫るほど、怖いことばっかり起きちゃうし、知りたくないことが次々と判明しちゃうのだ。
狂信者の常軌を逸した凶行に震撼するし、もうね、カルトの怖さってどう考えても狂ってて、反社会的な考えを、意義のある大義名分だと心底信じちゃって、しかも実行しちゃう辺りですよね。
結局はただの殺人やテロに加担してしまってるという哀しみね。
冒頭の出産シーンからいきなり怖すぎて、ストーリーもとにかく不吉だし、死ぬほどゾッとする恐怖シーンが連発して慄いちゃいます。
似た題材の『コクソン』はオカルトを利用して哲学やっていたけど、『サバハ』はオカルトホラーの体裁なんだけど、実は結構シリアスな宗教映画になってた。
主人公の牧師さんが軽薄でフザけているようで信仰心が深いし、宗教についての知識も幅広い。
後半は、単純にカルトの話というより、宗教的な聖戦みたいな善と悪の構図が浮上してきて、衝撃的な展開を見せる。
ある意味、このストーリーは感動的でさえあった。
ラストなんてなんか神に祈りたくなったw
仏教とキリスト教が社会の土台として確立している韓国らしい作品とも言えると思います。
面白いです。
公式サイト
『パーフェクション』は上半期のNetflix映画では一番好きですw
コリャ、間違いなく傑作ですな。
どんな映画なのか最後まで分からないんですよね。
SFか終末パニックかオカルトかって予想してみるんだけど、ことごとく違うw
ちゃんと観ていても、話の展開もまるで想像できない。
一寸先は闇とはこういうことなんですねw
冷静に考えるとバカみたいな話であることは認めますw
そう言えばそうなんだけど、ある意味強引かつ勢いのある力技で最後まで「オラオラオラー!」って問答無用で見せてくれる。
先読みできるはずのないブットんだ脚本なので「え?嘘だろっ。。。」なんて何度も思ってしまうんだけど、途中で巻き戻し演出が用意され、「実はこうでした」って説明してくれるのが良心的。
主演のアリソン・ウィリアムズは『ゲット・アウト』での献身的なカノジョのフリしたとんでもないサイコ女役が記憶に新しい女優さん。
今回もやっぱ一見常識人にしか見えないのに、最後までどこか信用できない役所。
それが一番のサスペンス設定で、話も二転三転どころか四転ぐらいしていくし、全編一瞬たりとも油断できないのだ。
人里離れた中国の山道で、走行中のバスで女の子がウンコを漏らすか漏らさないかで車内で凄まじい緊張感が走るシークエンスとか天才の所業。
作品の中でも屈指の出来。
『パーフェクション』はなかなか悪趣味で、自由な作風で、変態センスが光るNetflixらしさを余すところなく見せつけた傑作サスペンス。
最高でした。