まさかの鬼のようなドンデン返しで、背筋が真冬の水道よりはるかに凍るリベンジ・スリラー。
ノーテンキに鑑賞できた『ワイルド・ストーム』の後なので、余計にこれは精神に堪えるねw
あまりに怖すぎたw
セシウムのありかをエサに亡命を望む諜報員を22マイル先の飛行場まで護送する任務を受けたCIAの精鋭チーム。
何が何でも阻止したい無数の敵との攻防。
観る前は『SWAT』みたいな軽いノリのチーム物を想定してたんだけど、冒頭の襲撃シーンからスゲー怖くて、嫌な予感しかしない出だし。
アクション映画って言ってしまえば元も子もないんだけど、なんつーか、ずっととにかく不吉で仕方ない。
表面的なストーリーの裏でなんかよからぬ思惑が動いてるような気配だけは感じるんですよね。
それがラストで怒涛のように発表されていく衝撃。
「マジかよ!」って大声で叫びたかったw
震撼な結果発表までの道のりも険しすぎて笑うしかないですw
東南アジアのどっかの混沌とした国なので、危険な無法地帯すぎて、護送なんて一個も上手くいかないw
そこら辺で正々堂々と撃ち合いはじまって、爆弾攻撃で日常が吹っ飛びまくる。
もはや警察もクソもヘッタクレもないというか、周りは全部敵ですねw
延々とカオスでアナーキー極まりないハタ迷惑なテロが展開。
展開すればするほど飛行場から遠のいて、ゆく先々で死体の山。
そんな話を動かすキャストがみんなヤバいのだw
マーク・ウォールバーグは精神病みまくった異常人格っぷり、イコ・ウワイスの謎めいた存在が放つ不気味さ、ジョン・マルコヴィッチは髪型が変w
ローレン・コーハンは欲求不満すぎてずっと悪態ついてるし、ロンダ・ラウジーの扱いの不憫さとかも常識外。
マトモな人がいないし、起っているのはずっと地獄絵図。
ヘラヘラと楽しめるエンタメ感皆無やんw
まぁ、そりゃそうですよね。
分かっちゃいたけど、監督はピーター・バーグなんだしw
『キングダム』以来のブッとんだ狂った映画になっていて個人的には超好きですw
この人はたぶん性格が曲がりすぎていて、自覚してるかどうか知らないがサド趣味というかw
絶望的な状況に追い込んでの追い打ちをかける殺人シーンにとことん力を入れまくってたw
女性の苦しむ顔を見たい、痛めつけたいという願望も明らかになったりして、心の醜悪さが露骨。
人でなしなセンスが妥協のないR指定の殺人表現と後味最悪のおぞましいストーリー。
これまでになくピーター・バーグの思いのたけが発散されている。
この人は性格に大いに問題アリw
ハリウッドが好きすぎるイコ・ウワイスさんを使いたかった理由が、途中の強引なザ・レイド展開のためだったりするのはご愛敬。
ちゃっかりロシアをディスってるのもさすが『パトリオット・デイ』と『ローン・サバイバー』作ってる愛国者だけあるw
続編も製作決定ということで、オレは断然観ますねw