レポートです。
報告書。
それを書く話。
これがまたそこらの役所業務で作ってる紙クズ同然のレポートじゃないわけでして。。。w
飛行機突っ込んだ911起こった直後で、激怒のあまりメチャクチャに冷静失ったCIAが、テロリストなのかどうか分からない中東の人たち捕まえて実践したらしい最新尋問プログラム。
実際は何一つマトモな実績のないインチキ博士たちによる科学的根拠ゼロのでっちあげテクニックで、ほとんど拷問同然の人権迫害の鬼畜の蛮行だったのだ。
ただの一方的な暴行繰り返してるだけで、どこら辺が科学的なのかやってる本人たちも分かってないw
当然のごとく苦痛から逃れるためにみんなテキトーなことを言うわけで、何一つ有益な情報ももたらされず、有効性も疑わしく、死者まで出てたのに、CIAさんたちはダラダラと何年も続けていたという嘘みたいな実話。
国家保安レベルで隠蔽しておきたかった不都合なあんなことやこんなことが漏れなくレポートされちゃうという凄い映画でした。
映画を使ってCIAにファック・ユー!って中指立ててるのと同然だし、当時のCIAに踊らされていた政権にノロマ野郎!って悪態ついてるようなモン。
言わゆる自国批判やってるんだけど、これほどガッツリと、言いたい放題でケンカ売ってる作品を颯爽と世に送りだせるところが、お子様ランチ映画大量生産で自己満甚だしい未熟な某国との差w
CIAさんたちの描かれ方がテロリスト同様の理性のない非人道者の扱いで、ヒヤヒヤしながら観てしまった。
なんせ誰もが認める『ゼロ・ダーク・サーティ』にさえケンカ売ってましたからねw
あの話自体を真っ向から否定する映画w
このレポートの内容が事実だってもうこれで分かっちゃったからね。
ビンラディン殺害作戦の根拠自体がもはや説得力なくて、全否定されちゃってましたw
この事態にキャスリン・ビグローも相当動揺したとかw
あの映画、オレは大好きですけどねw
『ザ・レポート』作った人は、たぶんビンラディン殺しに燃えるジェシカ・チャスティン並に相当怒ってたんだと思うw
アメリカ愛しすぎてて、国家を貶める恥知らずな行為は許さんぞとね。
分かるわー。
作り手はオレと同じぐらいの愛国者だと思うw
日本愛してるがあまり、国力低める脳の足りない政治家とかマジでブン殴りたいもん。
誇り高き愛国心と揺るぎない正義の心。
尋問プログラムに疑問を持った上院委員会が、その内容調査に任命した主役のお兄さんがまさにそんなヤツでした。
曲がったこと、間違ってることを見ちゃったら見なかったフリできねーのだ。
納得ならない部分は事細かに全部報告してましたw
嘘とインチキを見抜いて、告発するレポートの完成度ハンパないw
今をときめくアダム・ドライバーさん主演で、やっぱ確固たる堂々の名演で名優たらしめてました。
プライベートもクソも全部放り投げて、レポート作成に尽力しまくるのだ。
狭い部屋にこもって、ひたすらCIAの言い分の辻妻合わなさと荒探しに躍起。
全貌を隅から隅まで調べ挙げて、コツコツと淡々とレポート書き上げたら、とんでもないページ数になってて、聖書を凌ぐ長編が出来たのだw
人生の数年かけての大作でしたw
人知を超える集中力と労力を消耗したわけで、一生分の仕事量が注ぎ込まれたと言っても過言じゃない神レポート。
この扱いを上司である良識人アネット・ベニングさんがどうするのかってところで、これがまたサスペンスしてた。
ジョン・ハムさんのいけ好かなさも絶品w
いやー、面白かったわ。
傑作でしたマジで。