『ドリームランド』

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ドリームランドだと思ってたのに、ナイトメアランドだったというのが、この映画の舞台ですね。

荒れ果てて畑も台無しで、追い打ちをかけての砂嵐攻撃しか刺激的なことのない殺伐テキサスの絶望的など真ん中で貧しく、希望も夢も実の父親も失った家庭環境で、変わり映えしない日常に不平不満を抱きながら悶々と過ごす少年が、どこからともなくやってきた巷で話題の美人でセクシーなマーゴット・ロビー銀行強盗犯を納屋でかくまっている内に、そんな年上美女の魅力に精神やられて、まんまと言いくるめられてしまい、一緒にメキシコへの逃亡を夢見てしまう二人の激しい衝動と儚く散ってしまう姿が1930年代雰囲気で情緒醸し出す犯罪ドラマ。

若いからこその勢いって大事だからこそ、人生を変えたいって思うその一心での逃亡劇が切ないし、ハッピーエンドにならないって分かっていても、マーゴット・ロビーという圧倒的モチベーションが目の前にあるので、性欲が重要な原動力になるのだ。

厳しく余裕のない家庭環境ではあるが、新しいお父さんも含めて家族がみんな真っ当なのが良かったw

大体虐待とかがあるパターンが多いけど、そこには動機はなくて、単純に少年の心情として現状をなんとかしたいって気持ちが強まり、実行に移っていくまでの描写が丁寧。

そこには、マーゴット・ロビーという説得力のあまりに高い動機もあるのだw

逃げた先のモーテルでのシャワー中のマーゴット・ロビーと少年の間に生まれる性的な情感や緊張感が長回しで演出されて一番の見どころ。

危険な魅力のエロ女によって無垢なるチンチンが惑わされ、破滅して、人生台無しになる純粋な男の典型的話だが、生きるために精一杯なマーゴット・ロビーさんにも同情できるように作っています。

主役はどっちかとゆーと、日常をなんとか自分の手で変えてやろうってことにひたむきな少年でして、演じるフィン・コールさんの繊細な演技が引き込まれる上手さ。

夢見るべきドリームランドはテキサスでもなく、メキシコでもなく、少年の友達が行こうとしていたカリフォルニアだったのかもしれないですがw

父親側の連れ子の妹が何かとお兄ちゃん思いでちょっと泣けたw

派手さはないが、時代と土地の抑圧された空気が良く表現された雰囲気の中で、何かを必死に求める登場人物みんなの気持ちに共感させてくれるいい映画だった。

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