『ANNA』

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リュック・ベッソンでした。

やってることは昔から変わらないですね。

でも、そこはそことして面白かったです。

映画としては『マラヴィータ』以来ちゃんと面白かったヤツw

市場の屋台でスカウトされたモデルの女の子が実はソ連に雇われた凄腕の殺し屋でしたってことなんだけど、KGBのスパイとして働いてたら、CIAからも足元見られてしまい板挟みとなってしまい、どちらの組織からも解放されて、晴れて自由になりたいANNAさんが、従順に命令通りにスパイ活動してますって周囲に思わせながら出し抜こうと奮闘する話。

そんなストーリーが時間を交錯しながら描かれるので、時々一瞬混乱するんだけど、ちゃんと全部理解できるように作ってくれてます。

そこは心配ないです。

話がちょっと進んではまさかの驚くべき衝撃の展開が瞬間的に訪れた途端に、「実はこうなるまでこんな経過がありましたー」って時間を遡って裏話暴露みたいな感じで説明してくれる親切な設計になってます。

最終的には疑問も残さず、出来すぎなぐらいに、モヤモヤなくスッキリして観終われるので精神的に疲れず良かったですw

ブスで、陰険で、冷酷なKGBの上司役のヘレン・ミレンがこれまたベッソン映画にはもったいないぐらいの上手さで、キーパーソンとしてANNAさんの運命を左右する役割を腹黒く演じてます。

主役ANNAさんは地味な顔で美人と言えるかどうかはわかりませんが、スタイル恵まれてて、チャーミングで、本気のアクションのキレ味も文句なしでした。

やってることはつまり『ニキータ』を時代に合わせて作り直した感じです。

アクションやストーリーなんかはスタイリッシュにアップグレードされ、男性との関係を含めてANNAさんの描き方も時代の流れを感じますけど、結局はヒロインに萌えたいリュック・ベッソンの趣味の映画として成功してました。

また同じよーな映画を数年後にやるでしょうね、この人はw

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