『THE BATMAN-ザ・バットマン-』

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めちゃくちゃ興奮と衝撃まみれの新たなるバットマンでした!

やっぱりバットマンは最高にアイコニック!最高にカッコいい!

バートン版、ノーラン版、DCEU版バットマンとも型が異なる芸風も味付けも違うバットマン!

いずれにせよ、世界を魅了して止まない最も愛されているヒーローがバットマンだ!

バットマンのどんより自己見つめのモノローグで始まる時点ですでにいつもと様子が違うのだw

これまでになく闇の部分、陰鬱さが強調されて、弱さもさらけ出され、人間的な描き方がされていて、演じる色白ロバート・パティンソンさんの見た目もあって神経質気味な繊細バットマンw

両親の死というトラウマで孤独への恐怖を抱えながら、まさに闇そのものとなって、怒りを武器に犯罪に立ち向かい、毎夜激しく暴力を振るうバットマン!

バットマン史上最も荒々しい戦い方になっていて、そこも人格描写になっていて良かった。

多くを語らない黙々な活躍のため、味方のはずの警察にも誤解されて厄介者扱いされて孤立を深めてるバットマンがなかなか不器用でいい。

ストーリーは連続殺人物の犯罪ミステリー仕立てで、これまたかつてなくバットマンが頭抱えてしまう事態勃発なのだ。

謎の敵リドラーさんによるミステリアスなリドルな謎々にふりまわされる展開で、リドラーさんが街の大物を次々と始末していく現場にはバットマンに向けられた不可解な?なリドルが残される。

難解な謎解きを提示し、解読を迫りくるリドラーさんの暗躍。その真意と恐るべき計画。

不穏な事件に立ち向かう中で浮かび上がってくるゴッサムシティに隠されたドス黒い不正と腐敗、偽善、父親の知られざる一面。

疑惑は深まり、秘密も暴かれていく。

バットマンの信念も揺らぎます。

ポール・ダノが不気味な笑顔で嬉しそうに、愉快に、病的に演じるリドラーさんがあまりにハマりすぎて良すぎる。

カプチーノにさえリドルな?マーク残す遊び心。ステキな狂人であり才人リドラーさん!

クラブ経営と薬物商売で絶好調のペンギンさんもめちゃくちゃいい人で、陽キャラなので口数多いし、チャーミング。

バートン版のペンギンってなんか辛気臭くて、生魚臭いペンギンしか友達いない根暗な地下生活送ってるたかがダニー・デヴィートだったから不憫だったけど、今度のペンギンはちゃんと地上で人間的に生活してて、サクセスしてるし、凄く幸せそうでなんか嬉しかったw

中身がコリン・ファレルだって誰かに教えてもらないと分からないぐらい誰なのか全然分からないw。

忘れちゃならない紅一点のキャットウーマンも新たな装い。

ゾーイ・クラヴィッツによる小柄でキュートなキャットウーマン像。

これまでは結構クールすぎたけど、バットマンに協力的だったり、友達の敵討ちに燃えてたりして、一番親しみやすく、人間臭いキャットウーマンになってた。

暗部浮き彫りにされまくるバットマンとすこぶる魅力を振りまくヴィランたち。

ごっついバットスーツが無敵すぎるハードで生々しい暴力表現。

ミステリアスで緊張感あるストーリー。

センス抜群に決まりまくるショットによるエキサイティングなビジュアル。

めちゃくちゃ面白い。

憎しみや復讐に囚われてきたバットマンが、人々の光であり、希望とあるべくヒーローとしての精神が確立されるような前向きな終わり方になっていて、自分の闇からもがき出してゴッサムの街を、人々を導いていく明るい未来を物語として示すことで、これこそがマット・リーブスさんが描きたいバットマンの姿なんだなと感動しながら観ました。

これがバットマン。いや、ザ・バットマン!

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