楽しすぎる!
ネトフリの夏映画は『グレイマン』と『デイ・シフト』で決まりですね。
特に『デイ・シフト』はポスターの雰囲気そのままで、いかにも夏っぽいw
どうしてもナイト・シフトしがちだったため、夜の暗い場面ばっかりだし、ダークな作風になりがちな従来のヴァンパイア映画でしたが、陽の光が燦燦と降り注ぐ日中でのヴァンパイア狩りが堂々と実行されるデイ・シフト映画が登場。
カリフォルニアでロサンゼルスのかんかん照りな真っ昼間に、ド派手なカラフルTシャツをスタイルよく着こなして、ヴァンパイアの牙を売りさばいて日銭を稼ぐヴァンパイアハンターのジェイミー・フォックスによるヴァンパイア狩りが陽気で楽しすぎる日勤活動『デイ・シフト』。
明るい時間帯でのデイ・シフトなヴァンパイア対決は、こんなちゃんとお金かけた大作映画では昨今ほとんど観たことないので、実は望んでいた作品なのかもしれないw
そもそも『ブレイド』も『アンダーワールド』も『ダレン・シャン』も人間なのかヴァンパイアなのか分からないハンパな連中が何をしたいのか分からないし、どーも根暗で気取ってばかりいて嫌気が差してましたw
とっとと日に焼けて地獄に落ちてくれて結構w
時代が求めてるのは令和をときめく新風ヴァンパイア映画であり、それが『デイ・シフト』なので皆さんおつかれさんでしたと。
めちゃくちゃ笑えるし、脇役に至るまでキャラも立ちまくり、ヴァンパイアはちゃんと化け物として怖いし、見せ場であるヴァンパイアとの殺し合いもチャド・スタエルスキが関わってるだけありアクションがキレッキレ。
クールな立ち回りをキメまくり、笑いもクールに取りに行くジェイミー・フォックスに対してヘタレな堅物で、ヴァンパイアの殺害現場でテンパって失禁しまくるデイヴ・フランコがいちいち死ぬほど笑えるし、後半に意表を突いた事態に陥ってからがこれまた変態すぎるキャラが爆発w
出しゃばらないスコット・アドキンスが高度なアクションシーンを淡々とやってのけるプロフェッショナルさも買いたい。
全編に渡って文字通り切れ味鋭く、オリジナリティ溢れる数々のポップな首チョンパ表現には歓喜。
ジェイミー・フォックスさえ敵わないド迫力なスヌープ・ドッグによる忘れた頃にブチかましてくるスペシャルエントランスでの大物演出には万歳しながら絶叫したw
スヌープ・ドッグのカッコ良さにはマジで震えるしかない。
実はスヌープ・ドッグ主演だったのかもしれないってぐらいスヌープ・ドッグ無双の印象強すぎw
いやー、そんな感じで最高に面白すぎた。
なんつーか、ストーリーにも演出にも余計な迷いや躊躇が一切ない。
気持ちいいぐらいやるべきことが全部満遍なくやれていて、だからこそバカみたいにひたすら面白い。突出してエンタメしてるわけです。
『デイ・シフト』は大成功ですこりゃ。
これを機会に、これからはまたしてもヴァンパイア映画の新ブームが来ますきっと。たぶん。
ゾンビ物はもう作られすぎるほど作られて、アイデアも出し尽くした感があるけど、ヴァンパイア物はまだまだやれることがありそうだし、様々な方向性も考えられる。
アイデアの宝庫です。
『デイ・シフト』の功績は大きい。
こうなったら『トワイライト』並にフランチャイズ化するべき。
続編に次ぐ続編を大希望。