酷評は嘘ですねこれは。
ここまでエンタメしていたら文句ないでしょう普通w
ちゃんと面白かった。
これぞタイカ・ワイティティさんのイケイケでアゲアゲな作風。
笑いとメタルと涙と神々しいアクションでサービス精神に富んだファミリーエンタメなマーベル映画になってました。
『バトルロイヤル』の方が良く出来ていたし、スケール感もメリハリもあって好きだが、アイアンマンもキャップも引退した今、初代アベンジャーのソー主役映画をまた観れるのは素直に嬉しい。
めちゃくちゃ笑えるし、全部の場面が楽しいしね。ちゃんとソーの物語として続編になっていて、ソーのこれまでの軌跡を茶化したパロディみたいな面白味まであってマーベルの余裕を感じさせる。
「MCUのアトラクションなんか?」とさえツッコミたくなるようなニューアスガルドの愉快な街の描写も微笑ましかった。
エンドゲーム後で一息ついた後にガーディアンズさんたちと気楽な気持ちを胸に、テキトーに宇宙人を始末したりして人生楽しんでいたソーさんでしたが、新たな神をも畏れぬ強敵と新たな神がかった人生の転機をポップかつハートフルに描いてました。
エターナルズ登場やらマルチバース起きましたってことでの多忙な展開があってバタバタしてたフェイズ4においての、ここにきての息抜きタイムとういか休憩みたいな意味でもちょうどいい作品w
キャストなんかはもう楽しすぎたw
本作は実はというか明らかに豪華キャストだもん。
神に見捨てられた憎悪膨らませて神殺しの死の剣ネクロソードを振り下ろすクリスチャン・ベール演じるゴアが最高。
神々への復讐のためには子供の犠牲もいとわない冷酷で、残忍で、不気味に立ちふさがるゴア描写がクリスチャン・ベールのさすがの名演技のおかげで全部緊張感あった。
『アメリカン・サイコ』『マシニスト』やっただけあっての深みのある狂気な演技はお手の物の死神レベルの宇宙的荘厳さ。
影の世界を渡り歩くゴアというキャラクター性を演出するために、画面までモノクロに変化してモノクロ世界でのカラフルにさえ見えるポップなアクションってのがさすがタイカ・ワイティティさんのセンスにも脱帽だった。
ほんでもって、神の中でも凄い神なゼウスを演じるのがなんとラッセル・クロウなんですよねw
重厚感ゼロの軽薄さで素晴らしかったw
ラッセル・クロウのスカート姿まで拝めるなんて10年前なんて考えられなかったもんw
もちろんナタリー・ポートマン再登場の朗報も最大の見所であり、ソーが愛した唯一の人間であるジェーン・フォースターのドラマティックな運命も描かれます。
どうやってマイティ・ソーな力を手に入れちゃうのかなって気になってたんですが、結構軽率な理由でサクッと気兼ねなくマイティ・ソーになってましたw
ソーとジェーンがムジョルニアとストームブレイカー振り回しまくって、飛ばしまくる共闘はやっぱカタルシス満点だし、ゼウスが誇る最強の武器であるサンダーボルトまで拝借しての神々しいバトルはやっぱソーの世界観ならでは。
タイトルのラブ&サンダーの意味もちゃっかり回収するキュートさで、大真面目に違いない『ブラパン ワカンダ・フォーエバー』の前にしっかりと脳を休めることができた。
しかしながら、『ブラインドスポット』好きとしてはひそかに期待していたジェイミー・アレクサンダー演じるレディ・シフ様がいきなり窮地で安静休養の出番なしという部分が個人的にはガッカリしたこともここは言っておかないと気が済みませんw
レディ・シフ様の扱いが軽いのがずっと納得いかないw
『ロキ』にもちょっとしか出てなかったしなぁ。頼むから単独ドラマ作ってくれ。『ミズ・マーベル』はもうキャンセルでいいからw
一番どうでもいい部分なのにどうしても指摘したいのが、まさかのナタリー・ポートマンの口からの衝撃の『イベント・ホライゾン』発言勃発!が大事件なんですよねw
この時点で今年のトップクラス決定だと錯覚w
ナタリー・ポートマンは一生、死んでも言わないと思ってたからね。『イベント・ホライゾン』なんて言葉をw
名作『レオン』の成功を約束された天才少女が、約束通りな立派な大女女優になった将来に、「『イベント・ホライゾン』見た?」って隣の人にクールに聞いてるシーンを演じるなんてのは予測不能のフェイズ4らしい凄い出来事。
隣の人が観てるわけないんだから、『イベント・ホライゾン』をw
でも、『インターステラー』より先に『イベント・ホライゾン』のタイトルが出てくる辺りがタイカ・ワイティティさんのステキさ。良心。ヴァルハラに行ける人。
そもそもMCUの世界では『イベント・ホライゾン』が存在しているという事実にあまりにも感動。
そして、ジェーンが観ていたというねw
それが一番の感動ポイント。