『アダム&アダム』
まぁ、ショーン・レヴィさんなんで、信頼していいですね。
面白かった。
そつがなくて、丁寧なので、安心して観ていられる。いい意味で個性がないからこの人はw
でも、文句の一つも言いたくならないぐらい面白いw
タイムトラベルでやってきたオッサンのアダムと12歳のアダムが出会い、未来を牛耳る巨悪の陰謀から世界を救うために協力する『アダム&アダム』。
楽しいガジェット満載だし、戦闘機で飛んだり、カーチェイスあったりの迫力アクション。
品のある笑いでクスクス。
時空を行き来する忙しい中ですが、普遍的なテーマがあり、時を超えて分かり合う父と息子の姿でホロリな確実なストーリー。
色々とちゃんとしたSFでした。
『フリーガイ』の監督&主演だから素直にワクワクして感動的な心地よいエンタメになってて良作。
子役も優秀。
『マーダー・ミステリー2』
殺人ミステリー自体をパロディにしたその名も『マーダー・ミステリー』ってことで、その作り方が前作でちゃんと成功しててめちゃくちゃ楽しめたし、超笑ったんだよなー。
続編もやっぱり面白かった。
分かってはいたけど、やっぱ外さなかった。
最高級コメディアンなアダム・サンドラーとジェニファー・アニストンによる夫婦漫才の芸能性はもはや発明レベルの面白さで、前作に負けずの仕上がり具合。
もう相性が神の領域なので、二人のエンタメすぎるかけあいだけで十分映画としての面白さが成り立ってる。
テキトーなんだけど手に汗握るアクションとサクサク起こる殺人。
容疑者リストのキャストたちもクセがあって誰もが怪しくてワクワク。
マーク・ストロングが加わったおかげもあり、画面がピリッとしてたw
やってることはひたすらアホなコントなんだけどきっちり殺人ミステリーもこなす『マーダー・ミステリー2』でした。
『トロール』
ゴジラか?コングか?キングギドラか?いや、トロールだ!ってことでノルウェーだから『トロール』なんですねw
エメリッヒ映画やモンスターバース並のゴリゴリな大暴れモンスター映画を期待したが、序盤はワクワクさせるが、のらりくらりとしたトロールさんの半端な迫力。
殺し合いじゃなくて、トロールさんへの理解や同情目線が強い作風。
容赦ない人間生命と社会生活の破壊スペクタクルを見せてほしいのが普通の感覚なのに、トロトロとトロールしてましたね。
しょせんトロールなんですよね。結局は。
トロールって名前がそもそも緊張感がないし、ノンキだし、のんびりテンションなノルウェー映画だよねって気持ちになりましたw
北欧神話生まれのせいかどうか分からないが、ユルく生温くファンタジックなノルウェー映画のなんとも煮え切れない趣でまったりw
監督は『コールドプレイ』『エスケープ 暗黒の狩人と逃亡者』のローアル・ユートハウグってことで、自然大好きらしく、山や崖でウロウロする映画ばっかり作ってますw
『キル・ボクスン』
待ってましたってことで、ネトフリの殺人映画で、主演がチョン・ドヨンってアンタ!w
チョン・ドヨンが年頃一人娘の子育てに悩めるシングルマザーでありながら実は裏社会ナンバーワンのベテラン凄腕暗殺者というだけで異常に魅力がヤバい『キル・ボクスン』でした。
暗殺市場を一部の大手企業が都合よく原則化し、中小零細が身動き取れなくなるほど独占してるもんだから、歩合制の殺し屋稼業は辛いよってことで、実社会のいいメタファーになってました。
その厳しい世界のトップに君臨する人殺しが我らがチョン・ドヨン!
さっすがの危険な色気でマジで脳おかしくなりそうでした。
とにかく殺人的にエロい!
何をつけてもチョン・ドヨン好きすぎるのがオレw
なんでしょうね、とにかくエロすぎますねチョン・ドヨンはやっぱ。
それだけで十分ですホントw
チョン・ドヨンの絶対的な存在がもうめちゃくちゃにバイオレンスです。
大好きです!チョン・ドヨン!何なんだこのエロさは!!
『オキシジェン』
フランスが誇るメラニー・ロランのほぼ一人閉じ込められ芝居だけど、飽きずに色んなことが狭い中でも起きていき、色んな事が判明していきます。
それがまぁ、良く出来てた。
どこぞの極低温の医療ポッドで目覚めてしまった記憶無くし女性が、残り少ない酸素で切迫する中、狭いけどもネット検索や電話も使える便利な機能を駆使して、自分の正体を探って、脱出しようと奮闘するワンシチュエーションスリラー『オキシジェン』。
記憶喪失というミステリーとオキシジェンが減っていくサスペンスが土台で設定されているのに加えて、人閉じ込めポッドが超絶最先端なので、それが道具にもなるが脅威にもなるという工夫のあるストーリーで、ワンシチュエーションでも全然退屈せずに凄く面白かった。
結構な驚きも用意されていて、捻りも効いた拾い物の傑作でした。
監督がこれまたフランスが誇るアレクサンドル・アジャなのが意外だが、ところどころでグロテスクな「らしさ」はありましたw
ピラニア、ワニと来て…ってことでお楽しみに!w
『ほの蒼き瞳』
寒そうな画面でずっと寒々しい気持ちに襲われながら楽しみました。
暖房はつけて観てたけど、なんだか凄く寒かった気もした。気のせいじゃないですw
冬景色厳しい森の奥の陸軍士官学校で起きる猟奇的な連続惨殺事件。
腕利きだけども、娘が出て行ってしまったこともあり生きる気力失った元刑事が、若き日の変人だが頭脳明晰なロマンティストの詩人エドガー・アラン・ポーさんの力を借りながら挑む陰惨なミステリー『ほの蒼き瞳』。
よってたかって何かを隠そうとしてるような閉鎖的な匂わせ雰囲気も良かった。
なかなかのダークさでおどろおどろしい謎めき猟奇殺人事件で見応え抜群でした。
クリスチャン・ベールの心無さげな虚ろな表情がこれまたねw
そんでもって、ポーさんがいい!役者が誰なのか知らないがハマり役。若いのか中年なのか分からない!
結末も衝撃!
まさかのまさかな答え合わせ。一瞬嘘だと思ったもん。盲点すぎてたこれまたw
結末知った状態で、もう一回じっくりと見たいタイプの作品。
『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』
常軌を超えるめちゃくちゃな面白さ!
何でこんなに面白いのか?!
神でも答えられないし、なんならライアン・ジョンソンさんが神なんだろうね。
それぐらい神の所業。この世の出来事とは思えない面白映画の最高峰。
面白い映画なんて山ほど観てきたが、これは異常よ。この面白さ出せるのは圧倒的異常者。
なんですかれこれは?!
ミステリーどうこうとか謎解きああだこうだとかはどうでもよすぎるんですが、とにかく観たら死にますよ。面白すぎて。
この面白さを演出できるのはマジで人間以外の宇宙パワー介在しないと無理。
そんなわけで『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』があまりにも凄すぎた!
なんじゃこれは!言葉失う傑作!
後半はもう心臓持たなくなりかけるほどの興奮!
面白さがもう信じられない次元に突入してた!
モナリザさえも凌ぐ圧倒的芸術誕生!
ライアン・ジョンソンがやりました皆さん!またしても!
やっぱぶっちぎりの天才この人!
『グッド・ナース』
怖すぎる実話の殺人事件が映画化されてました。
めちゃくちゃ怖いんだけどこれ…w
病院だから助けてくれると思ってたら、逆に殺されるなんて勘弁しろよって話にしかならないのだ。
そんな感じで、肉体回復の苦労や安らぎのある最期をとっぱらって死という過激な解決策をもたらすナースが病院内で獲物狙っていて、いつ被害者になるか分からん恐怖でゾクゾク。
ケガも病気も出来ないよコリャ!w
一見したら心優しき親切なナースさんが、実は病院転々としながらひそかに患者殺しまくってた連続殺人鬼だったというゾッとする実話『グッド・ナース』は上等なサスペンスでした。
これは上等ですね。相当な面白さ。
背中うなだれた猫背姿勢でウロウロする不気味な笑顔なエディ・レッドメインの何考えてるのか分からな具合が超怖い!
殺人者だって知ってしまう同僚ナースで、心臓疾患抱えながら過酷なナース業に尽力するシングルマザーのジェシカ・チャステインはもう当たり前のように名演技で余裕で最高なわけです。
名優二人の素晴らしすぎる迫真な演技のおかげで淡々と進行する話だけど微塵も退屈しなかった。
怖すぎたがw