Netflixオリジナル映画 感想文まとめ①

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『スパイダーヘッド』

離れ孤島のスタイリッシュなハイテク刑務所で感情操る怪しげ新薬の治験で世界を変えようとするイケメン博士の危ない野望と実験の本当の目的に気づいた治験者の青年の戦いを描くSFサスペンス『スパイダーヘッド』。

薬物使って媚薬効果でセックスさせたり、従順にさせたり、逆に凶暴にさせたりして、そんな操り放題の治験の様子をクリヘムがガラス越しにヘラヘラと眺めてるという絵面の面白さw

クリヘムの新しい代表作と言ってもいいぐらいの変態でサイコな魅力が楽しめます。それなのに嫌らしさがないのがさすが。

やっぱクリヘムってロン・ハワード映画で主役張ってる経歴あるだけに上手いよな。名優なのよやっぱ彼は。

投薬用のモバイルパックのカラフルなピコピコ表示がレトロな雰囲気でジョゼフ・コシンスキーさんらしかった。懐メロな選曲も趣味出てたw

それにつけても、コシンスキーさんはマイルズ・テラー好きすぎるw

マイルズ・テラーもコシンスキーさんが好きなので相思相愛のパワーで今後とも傑作を生みだしてほしい。

『ブレスラウの凶禍』

残虐な惨殺死体が次々とハタ迷惑な方法で発表されていく手の込んだ連続殺人の1週間を描くポーランドの殺人ミステリー『ブレスラウの凶禍』が面白すぎた。

えげつない損壊死体の表現がワクワクしてエンタメ。

本作を見て思ったのは、明るい日中の人通りの多いそこら辺でド派手に惨殺死体が見つかったら、なんだかそんなに怖くないんじゃね?ってことでしたw

これは発見w

猟奇殺人連発の陰惨なストーリーなのに、すべての疑問と問題に対してスッキリと答えを出してくれる親切設計なのも斬新。

清々しい爽快な気持ちで観終われるという素晴らしい賜物。

男女がみんなブスなのも欧州らしい。

『セブン』『レザレクション』の系譜では久しぶりのヒット。

いい映画だったなぁ。

『アイ・ケイム・バイ』

めちゃくちゃ怖いよ!

特権富裕層の屋敷に侵入しては「参上!(アイ・ケイム・バイ)」落書き残しちゃう反逆魂に燃える若モン芸術家が、巷の大物ジャッジのおぞましい秘密を知ってしまってからに危険に巻き込まれていく。

身の毛よだつサイコスリラー『アイ・ケイム・バイ』。

「参上!」失敗後は信じられない事件が起こりまくって目を疑います。

得体の知れないサイコな金持ちジャッジと不条理な社会に物申したい若モンの対決で、権力側と底辺層の脅し脅されで、スタンダードな心理戦な駆け引き中心になるかと思いきや、思いもよらず序盤からかなりの攻めの姿勢で大胆。

想定してないまさかな衝撃の展開連続で、何が起きてもおかしくない予測不能っぷりでラストまでハラハラ。

胸糞な鬱映画かとあきらめかけていたら、意外な人物の活躍で後半も大胆w

「参上!」がついに成功するラストはニヤリw

『LOU/ルー』

隠れるような山暮らしで静かに暮らしてた母娘のもとに、目的不明の危険な集団がやってきて、娘を誘拐されてしまった母親が、近所のオバハンと一緒に追跡する話。

隣の偏屈な変人初老オバアが、実はプロフェッショナルな戦闘スキル持った只者じゃなかった『LOU/ルー』。

この手の舐めてた相手が殺人マシーン系のジャンルだとオバアが主役ってなかったからスゲー新鮮。

あえて劇場映画では避けているようなネタをネトフリはなりふり構わずやるなって思いましたw

感心です。

しかも、単なる敵を追って人質取り返しますってストーリーじゃなくて、シナリオに捻りあって驚いた。あまりに盲点だったからかなり驚愕w

体もガタが来てる老体を険しい山奥で酷使して、どうにもこうにもしんどい追跡劇が魅力的。

主演アリソン・ジャネイがオバアだが抜け目なくて、強くて、カッコいい。

続編あるなこれはw

『ガール・イン・ザ・ピクチャー:写真はその闇を語る』

ドキュメントもネトフリは強い!

あまりに凄まじい話すぎて、やっぱ事実は作り話より相当ブットんだ変な話が多いんだなってショッキングだし、おぞましい事件でゾッとするんだけども、後半からにかけては思いもよらずやたらと感動していきます。

交通事故で死んだと思われた女性に隠された信じ難い秘密。

本人の死によって、究明され、日の光が当てられていく闇に囚われていた女性の人生。

本当の名前は?本当の家族は?

何度も唖然とする衝撃の事実が次々と待ち受けて驚きを隠せないドキュメント映画『ガール・イン・ザ・ピクチャー:写真はその闇を語る』。

めちゃくちゃエキサイティングで、心揺さぶりエモーショナル。

女性の素性を巡るミステリーがミステリアス。

そして、多くの人の意志と力でその謎が解かれるラストは涙。

『ブラック・クラブ』

ナオミ・ラパスはなんでもかんでも節操なく出るので好きですw

いつの時代の、どの国とどの国の世界大戦なのか知らないが、世界はとにかく絶望的な戦争状態で、終末寸前なディストピア。

戦争終結のために託された得体の知れない荷物届けるってことで、いつパリパリ割れて水没死するかも知れない氷の海をスケート滑りで横断するという危険な自殺ミッションに命かけるチームを描く足の指も背筋も凍る惨くて、ダークなスリラー『ブラック・クラブ』。

ブラック・クラブなカニさんのようなカニ歩きで器用に渡って行こうねなんてノンキに言ってる場合かw

こんなミッションは嫌すぎるのに、話としては面白すぎるわけですw

氷の海原の上を手際よくスイスイしないとならないけど、いつ割れて落っこちてもおかしくない慎重なスケート移動がずっと手に汗握るし、そんなヒヤヒヤな状況で、謎の敵国からのヘリや暗殺部隊の攻撃にも遭うからめちゃくちゃ怖いw

不幸なことばかり起こる容赦ない展開が素晴らしかった。

ラストも好き。ナオミ・ラパス映画はだいたい幸が薄いからw

『THE GUILTY/ザ・ギルティ』

デンマーク版オリジナルのハリウッドリメイク『THE GUILTY/ギルティ』です。

大きな改変もなく、基もとの設定を大事にしつつハリウッド映画の臨場感で演出しきったいいリメイク。

オリジナル観てるので、何がどうなるのかだいたい分かるけども、どうなるか分かっているのにちゃーんとスリリングだった。ハラハラしたもん。

電話先の人たちの声の演技もいちいち見事で、主人公とのやりとりが常にサスペンスであり、ドラマ生んでいくのだ。

カメラの撮り方も構図や奥行きなんかも考え抜いてるから、ハリウッドらしいゴージャスな大作感があって面白かった。

主演ジェイク・ギレンホールさんがやっぱハリウッドらしくスペクタクルなパフォーマンスで、画面のこじんまり感が全然なかった。

不安と焦りでイライラしまくるジェイク・ギレンホールが迫力満点で、終盤は泣かせるしで、さすがの名演技。

アントワン・フークアさんの犯罪映画らしいテイストも実現されていて、正しいリメイク。

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