『トランスフォーマー ビースト覚醒』

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めちゃくちゃ面白かった!

『バンブルビー』からの続き話なのかは知らん。

間違いなくジョン・シナは出てないw

だけど、そんな流れの有り無しは気にならず最高の新装開店トランスフォーミングであり、大熱狂するしかないトランスフォーメーションなのだ。

時代設定が90年代なのも90年代青春真っ只中だった高齢者なオレからしたら嬉しい懐古になっているし、舞台はニューヨークから始まりますってことで、悲しみの二つの塔AKAワールドトレードセンター健在なのも涙。

主役がそれなりに裕福だけど、下品な白人中流家庭のアホな白人坊やだったノンキな初期作からブルックリンのオンボロアパート住まいの低所得者で典型的な理由で犯罪に手を染める黒人青年と博物館勤務の不美人な考古物オタク黒人女ってことで時代の移り変わりをしみじみ感じちゃったりする。

昨今の事情でハリウッドは建前上マイノリティをガシガシ推しであり、でもそのあからさまに人種排他的なキャスティングは別に気にならないぐらいに主役のロボットどもが良すぎるってマジで!

恵まれない環境で不遇な黒人の貧乏人が運を生かして、努力して、成長して、道を開いていくという人間側のそつのないサクセスドラマは悪くないが、そっちよりはやっぱ人間より人間的であり、情感豊かなロボット描写がかつてなく繊細で、丁寧。

ロボットたちが見せるチームワーク、チームメイトへの思いやり。

クソアツいのだ!

本気で涙流れます。

スピルバーグだったら4回は泣くと思う。

90年代風に表現するとねw

やっぱなんつっても、オプティマス・プライムさんのリーダーシップに感動必須ですね。

故郷に帰らないとならないという気持ちと地球を守らないとならないという責任感で揺れながら、仲間を失ったり、強敵の力にねじ伏せられてしまったりして迷い、傷つき、怒りと焦りを抱えるプライムさん。

それでも、プライムさんは最も強い心の持ち主なので、絶対に折れませんそんなもん!!

オートボットのリーダーとしてやるべきことを決意し、チームの力と人間性を信じて、一緒に戦うことを選ぶプライムさんの勇姿。

その言葉と行動。いちいち刺さります。

やっぱオレはめちゃくちゃプライムさんのこと大好きですわ。

みんながひとりのため、ひとりがみんなのために命を賭けるのが戦い。仲間がいてこその自分というオートボットの誇り高き精神性が高らかに謳い上げられる本作はやっぱ涙なしには観れないわ。

この主張こそが『トランスフォーマー』が愛される理由であり、作品を重ねるごとにオートボットと人間の絆は強くなっていく。

みんなのアイドル、バンブルビーのクライマックス特別演出がニクすぎる。

そんでもって、見た目がなぜかビーストみたいなのに、そこからさらにごっついロボットに変身しちゃうマクシマルなる新しい仲間たちがカッコよく登場で、みんなキャラがいちいち立っている。

プライムさんのみんなを率いる大黒柱、兄貴分としての苦悩に理解を示すマクシマルのリーダー格プライマルの人格者っぷり。知的で冷静なエアレイザー、お茶目でお調子者だが義理堅いミラージュ。

地球でずっとずっと太古の昔から人知れずどっかに隠れてたビースト覚醒!ですわ。

わーい!

オートボット、マクシマル、人間がワンチーム、ワンハートで凶悪で恐ろしい新たな大敵ユニクロンと引き連れるこざかしく、残忍なテラーコンどもの野望を打ち砕く『トランスフォーマー ビースト覚醒』は死ぬほど傑作でした。

監督がまともな神経のテキパキと要領のいい常識人に交代したという影響もあり、ムダにムダをぶち込み続ける過剰で過激でやりたい放題なベイヘム封印であり、下劣なユーモアも鳴りを潜めての至極真っ当で、盛り上げるツボを抑えた優秀エンタメに仕上がっていて、それが今回は功を奏している。

ベイやんが大切に作り上げてきた最も重要な骨子である人間臭いロボット描写だけはマジで過去一で最高のクオリティ!

トランスフォーメーション表現は若干スムーズすぎるきらいはあるが、それでもガシガシ変形は心躍るし、クールなアクション満載でとにかく楽しい。

ちゃんとトランスフォーマーでやるべきことを理解している人が演出しているのが素晴らしい。

マジで胸熱な新章始動!

そして、トランスフォーマーのフランチャイズにさえも起こるべくして起こってしまうラストのサプライズは腰抜けること請け合い!

ハズブロ社のマテル社のおもちゃユニバースの世紀の実写化映画競争も始動ってことなんだろうね。

今後はマーベルとDCを凌ぐ大きなプロジェクトが展開していく期待でワクワクが止まらん!

なにはともあれオートボットは地球を絶対に守り抜きます!プライムさんに栄光あれ!ウーラー!

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