素晴らしい続編でした。
マ・ドンソクの安心感はかつての90年代セガール映画に近い。『死の標的』やってた時のブットばし時代を彷彿とさせる『犯罪都市 THE ROUNDUP』。
やってることは前作とほぼ一緒w
それでいいし、それを観たいからねこちらとしても。
ベトナム、ホーチミンまでの出張はあるものの、『犯罪都市』に求められるやるべきことを知り尽くし、見事にやり遂げる。
もはや美学とも言えるフォーマットの作り込み。
これ以上は仕様変えちゃダメですw
人外で外道な人殺しがヘラヘラとイキって極悪非道っぷりを冒頭から重ねていきつつ、マ・ドンソクがボケ担当の周囲とプチコント及びドツきまわし中心の犯罪捜査で足取りを追っていく様子を並行で展開。
逃げおおせると思い違って余裕カマす外道へのイライラと憎たらしさをパンパンに溜め込ませておいての、いよいよ鑑賞者のストレスも爆発するかって寸前での、のっしのっしと登場なマ・ドンソクがやっとこさフェイストゥフェイスで満面の笑みw
これにて外道の逃げ場なしを知った時、鑑賞者にとって人生で一番の安堵と興奮到来なのだw
軽いテンションでの「殴っとくか」の恐怖の一言発してからにしてマ・ドンソクの人間離れな極太腕、バケモノすぎるデカ拳の圧倒的パワーによる一方的な殴り倒しの痛快さはこの世で最上のエンタメ。
悪の暴力を優に超えてくる正義の暴力という事件解決のカタルシス。
どんだけ人でなしな鬼畜殺人な凶行で社会を震撼ブルブルさせようが、結局は目の前の物理の力という現実には敵わないわけで、自らの非力さを恨み、口悪く罵るしか手がない破壊的暴力によって、大金抱えての逃亡成功の夢は儚く封じ込められてしまうのだ。アーメン。
それがマ・ドンソクの鉄拳という万能リーサル・ウェポン。
この定番パターンが今回も冴えてましたw
この手法を頑固に続けていけばしっかりと伝家伝統の味になる。満足度高いもんやっぱw
これこそマ・ドンソクの腕っぷしの正しい使い方で、演出としても正しいストーリー。
やってることはほとんど同じで、だいたいどうなるのか分かるのに、ちゃんとワクワクしたw
一番の面白パターンがもう確立されちゃってるから、このシリーズは。
最強のマ・ドンソク映画。
この調子でどんどん新作作り続けて欲しい。
1年に1本のペースで希望。