『私を信じて -リサ・マクヴェイの誘拐-』

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リサ・マクベイさんって人がいて、マジでスーパーヒーローだったという実話です。

ドーナツ店での愛想の良さとコミュニケーション能力が顧客に愛されて、店長も太鼓判の看板娘なリサ・マクベイさんでしたが、ある夜地元の悪い人に誘拐されて、監禁されて、レイプされ続けるという地獄絵図。

ドーナツ店での類まれな接客対応力の優秀さを冒頭から発揮していた彼女なので、不安定で、女性嫌いで、短気な犯人さんの気持ちにも寄り添う知恵を働かせて、銃突きつけながらの必死にサバイバルを優先。

しっかりと目を盗んでの証拠残し作業も抜かりなし。

死ぬほど怖かっただろうに、冷静さを失わず、根性とガッツの人格者リサ・マクベイさんが凄い。

天才的な観察眼と記憶力によって、生き延びた後での警察への協力体制がほぼ完ぺきなのもスーパーパワー。

それななのにまるで証言を信じてくれない警察に観ているこちらもリサさん同様にイライラして仕方ないんだけど、やっとこさ話の分かる性犯罪専門のベテラン捜査官との出会いがすべてを変える。

Believe Meしてくれるわけです。

連続殺人犯だった犯人さんが唯一見逃した被害者リサ・マクベイさんなので、やっぱ冷酷な人殺しが認めるほどのスペシャルな人間力なのは否定しようがない事実。

プロの犯罪捜査の達人さえもうならせていく辺りの痛快さ。

80分ぐらいの作品で、細かいニュアンスは省かれている作りでしょうが、重要な展開は満遍なく描かれていて、実際の驚くべき事件と勇敢な少女の物語について知ることができます。

主役の若い時のエドワード・ファーロング似のイケメン美少女の体張った演技も高く評価したい。

暴力と虐待の忌まわしい家庭環境で地獄な生活にも関わらず、ドーナツ店で笑顔を振りまき頑張っていたリサ・マクベイさんは心の中では絶望の淵にいましたが、奇しくも死の決断をしたその夜に、この事件が運命的に起きてしまいました。

そして、懸命の努力の末犯人に解放された大きな木の下で、リサ・マクベイさんはまた生きてみようと思った。

誰にも起きてほしくない最悪な困難が、彼女に本当の意味の家族と愛と希望を与えるなんて泣けました。

尊敬すべき実在する人間の一人、リサ・マクベイの信じられない物語でした。

テレビ映画ですが、力作なので必見の作品。

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