『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』
死ぬほど傑作。めちゃくちゃオモシレー。
もはやこれはマーベル以上にマーベル。
迷走し、失速して、作り手側が一体何をしたいのかさえ分からなくなってクソゴミコンテンツ化していくマーベルがとっくの昔に忘れた大事な魂、何が楽しいのかという根本、ヒーローはどう生まれ、ヒーローって何ぞやみたいなもんが全部詰め込まれた素晴らしい超絶エンタメ。
アクション・アドベンチャーの見本。
続編決定もなるほど納得の楽しくて仕方ないヤツ。
そんなぐらいに楽しみにしちゃえるウキウキワクワク作。
これは面白すぎるもん、だって。
なんでこんなにちゃんと大作で、ハチャメチャに面白いのが全然話題になってもないし、宣伝もされてないのか不思議。
ヒットしろよボケ。
そんなこと言ってるオレも実は全然気にかけていなかったし、恥ずかしながらも子供向けの他愛ないもんかとバカにしてたんですが、断然大間違いだったのだ。
作ろうと思って作れないですよ、こんな隙のない完璧なエンタメは。
文句出ないもん、ここまで作り込まれては。
本当に優秀なんですよね。やることなすこと上手すぎんねん、マジで。
常軌を逸してこれは面白い。
ガーディアンズを思わせるそれぞれの個性が立ちまくったアウトローなキャラクターが結集してのチームワーク。
特にミシェル・ロドリゲス史上のトップクラスとも言える最高級ミシェル・ロドリゲスが堪能できる驚きと嬉しみ。
アイデア満載の魔法表現、ダンジョンのドラゴンがドラゴンなのにデブだったりとオリジナリティも卓越していた。
ヒュー・グラントの使い方とかあまりに適切で、憎むべきだけど憎めない年季の入った軽薄さが神。
ラスボスの魔女も強敵で恐るべき悪意の持ち主なので、困難を乗り越えてきたチームが力量を試される相手としては十二分。
一致団結で立ち向かい、助け合うクライマックスの魔法対決も俄然盛り上がってしまう胸熱な仕組み。
ウキウキワクワクする純然たるアクション・アドベンチャーであり、ヒロイズム、信念、自己犠牲、利他の行いという大切なメッセージも丁寧に描き込まれていて、しっかりストーリーも感動的。
良く練られた涙と笑いが理想的にまとまり上げられた最後まで飽きさせない隙のない完璧なエンタメ。
続編も間違いなく観る。
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
死ぬほど傑作ですマジで。
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』がもうヤバかった!
なんか言葉失った。
伝説生まれたね。間違いなく。
信じられない色んなことが起こってた。あんなことやこんなことが。
今回はかなり厚みのあるストーリーになっていて、グウェンのヒーローとしての自己と深い葛藤が描き込まれてのマイルズとの再会へとつながり、自ら「宿敵」と名乗るマイルズへの恨み節満々の謎のヴィラン、スポットとのスパイダーバースをアクロスしてのバトルが思いもよらぬ混乱をもたらし、残酷な真実へと導いていく。
スパイダーバースを司る意味とは?
あのダーマンもこのダーマンも全部スパイダーバースのダーマン。
ピーター・パーカーは愛する誰かを助けられない。
それが定められた道。
彼の身に起こる悲劇は絶対に避けられない運命であり、それが宿命。
そのおかげでスパイダーバースは壊れない。
ダーマンは自分の悲しみを押し殺し、その胸を裂く現実を受け入れないとならない。
スパイダーバースの秩序と均衡のために。
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』はそんなの認めんぞ!とただ一人抗おうとするマイルズ・モラレスの戦いが始まる物語の序章。
めまぐるしく自体は急激にダークに、シリアスに転じて行き、後半はありとあらゆるユニバースのダーマンが洗いざらい押し寄せてのダーマンまみれの怒涛の脳死寸前の超絶エキサイティング展開。
そして、ダーマンとなったマイルズの存在に隠されたスパイダーバースの根幹を揺さぶるほどの大いなる秘密が露となってしまい、とにかくショッキングだし、ドラマティック。
それでいて、グウェンの心情の描き込みがめちゃくちゃ良くて、グウェンの物語といってもいいぐらいグウェンがますます好きになるし、グウェンがちゃんと活きてきちゃうから。
そんでもって、そこを受けての終わり方っつーか、エモすぎるクリフハンガーっぷりも最高すぎてマジで震えた。
ダーマンの歴史塗り替えられたし、これまでのあらゆるダーマンの世界が全部これに繋がって。あらゆるダーマンがスパイダーバースに存在してるわけですから。結局それがずっとアクロスしてたんよ。
いよいよ全ダーマンが満を持した究極の完成形に向かって集結しますねこれは。
とんでもない芸術。前作からここまで色々と発展したのかと驚くべき作品に仕上がっていた。
なんか凄いもんを目撃したんだと思う。
信じられん作品。脳止まった。
あーもー!
死ぬほど面白いし、泣けるし、熱いしで、驚愕と興奮で、もうビヨンドまで待てんて。
早くビヨンドせよ。ビヨンドしてよ。