ポスターのこの印象通り、神様のイメージがストレートに表現されたゴールドがテーマカラーらしくて、ゴールド基盤にしたやたらとキラめかせてのスーパーパワーを発揮してました。
それが尊大なエターナルズさんたちです。
エターナルズってゆーどこぞの星からやってきた強大な力を誇る神様の集団がはるか昔から地球にいて、人類が知られざるところで色々と苦労して地球を救っていたんですよって設定でした。
サノスさんがやってきて人類が一番大変だった時に、神々しい厳格ルールに縛られてドン無視ぶっこいてたというのが気に食わないが、まぁこれぐらい高貴な神様レベルになると上から目線なのも仕方ないでしょうね。
『エターナルズ』、面白かったです。
ディズニープラスでの早々の配信、ありがたく頂きましたw
良く分からないストーリーで、良く分からない危機が起きていて、良く分からない敵なのかどうかさえ分からない相手と戦いながら、良く分からない理由で内輪もめしたのち、良く分からないが今回も地球は救われたってことなんだと解釈しました。
話はマジで何やってんのかよく分からなかったが、なんかムダにスケールだけはデカくて圧倒されました。
なんかあればすぐ飛ぶ映画です。
アンジョリさんだけは本当に人間離れして神々しかった。本当の神。実写版神。
マ・ドンソクはマーベルでさえ腕っぷしだけの無双の鉄拳してて笑った。ここでもやっぱりひたすら殴るんやってw
バリー・コーガンは『聖なる鹿殺し』の時点ですでに人知を超えた神秘の畏れ多い存在だったから適役。基本的にすぐ洗脳。みんなの戦いにあんまり興味なさげなのが良かったw
他にも指から弾丸出す人、目からビーム出す人、速い人、消える人、物質変える人、物作りの人と役割分担のエターナルズさんたちの活躍面白かったです。
キャラは多い分、広く浅く満遍なく描いてましたw
どうしてもアベンジャーズの立ちまくった面々に比べるとちょっと魅力不足。ビジュアル的にも弱いw
予告の段階でなんとなく見逃していいやって思ったんだけど、やっぱその判断は間違っていなかったと思いましたw
もちろん面白かったですけどね。
ただ、正直『ブラックウィドウ』と『シャンチー』が良すぎたせいで、なんかいきなり何をやりだしてんのかな?って気持ちの方が大きかったです。
マーベルのこれまでの方向性においては、どうしても異物感や唐突感がぬぐい切れなかった。
これが野心作なんだと評価してしまえばそれまででしょうけどw
マーベルらしいワクワク感があんまりしなかったし、ヒーロー映画のカタルシスもあんまりないw
あくまでも悩める上等な神様たちから人類とどう向き合うの、人類をどうするべきなのって視点なので、エターナルズさんたちの神がかった葛藤と責任感が大きすぎて、ただのしがない無力な庶民のオレにはただただ申し訳ない気持ちになってしまいましたw
エターナルズとしての宇宙の運命を背負った大義名分なのか神様でありながらも長い長い間、地球で過ごすうちに自己という価値観が確立したことで、個人としてどう選択するのかって部分がシリアスに描かれていました。
興奮させるドカーンと盛り上がる展開にもならず、確かに笑いも健気に取っていくんですが、どこかぎこちないw
クロエ・ジャオさんの生真面目な性格が作風に良く出ていたんじゃないかなと思います。
マーベル映画としてはかなり異色作だったけど、まぁ嫌いじゃないです。
アンジョリさんとバリー・コーガンが続投するなら、エターナルズがまた帰ってきてもオッケーです。