『ファンタジー・アイランド』『バクラウ 地図から消された村』『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』

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『ファンタジー・アイランド』

どんな夢も欲望叶えてくれるらしいファンタジー・アイランドに行ったお客さんたちが現地で思いもしないトラブルに見舞われるヤツです。

設定はいいとして、とにかく知恵遅れすぎて言葉を失うような映画でした。

なにやってんのか全然分からなかったです。

意味がわからなくても面白い映画は山ほどあるけど、この映画の場合、ただただポリシーなくデタラメをダラダラと続けていって、収拾つかなくなったので終わらせたみたいな感じですねw

どうしたかったのか何も見えてこなかったです。

先へ展開すればするほど鬼スベりまくってて、インフルエンザ並に寒気がしました。

映っているモノ、発信される台詞、起こっている出来事。すべてが低能。

この映画を観るという行為が鑑賞者にとっては何かの間違いであったと願わずにはいられないまさにファンタジーであってほしいと懇願してしまうような非人道的な卑劣な体験になってます。

苦痛でしかないです。

場当たり的なことばかり続いて、死体より魅力のないキャラクターとテキトー極まりない話にうんざり。

ウンコの方が面白いですこれより。

ジェイソン・ブラムでは一番つまらんかもしれん。

『バクラウ 地図から消された村』

様子のおかしいおっかない人しかでてこないので、嫌な感じがずっとしてて、とてもおっかなかったです。

予告の印象だと、ブットンだハチャメチャなオカルト変態ホラーなのかなって予測してたんですが、実際はどこぞの田舎村での地味ながら殺伐とした話だったんですよね。

オカルト感ゼロで、映画的な仕掛けはなくて、なんとなく不可解なトラブルが起きる中で、村人と村をやっつけに来た人たちの間で殺し合いが起きます。

どっかの人知れない村を殲滅しにきた謎の人殺しの集団が、相手はただの村人だからサクサクと殺せると見込んで乗り込んできたはいいけど、用心深くて疑い深い村人の結束は固く、野蛮な返り討ちに遭ってしまう。

みんな頭の変な野蛮人しか出てこなかったです。

ウド・キアさんを筆頭にねw

ウド・キアさんが出てる映画って基本的におかしいのばかりだしねw

どんなに深い思惑を持っていようと、どんなに計画を練っていようと、頑固で閉鎖的な村社会には近づかない方が身のためだってことでしょうね。

口出し手出し一切無用。

村はそのままにしておきましょう。

村は放置ってことで。

触らぬ村に祟りなしです。

『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』

このグサなんちゃら・ドランって気取りオサレ名前の人の映画は初めてですが、母親と息子の関係に執着してるんでしょうか?

親子描写がオレにはちょっと甘ったるすぎるけど、ナタリーポートマンやスーザン・サランドンなんかの大物役者さんたちのがっしりとした演技のおかげで飽きずに観れました。

なんか自殺だか不自然死したジョン・F・ドノヴァンだかって人気俳優と実は手紙のやりとりしてた英国子供が、数十年後に人気作家に成長してて、当時の二人のやりとりを取材記者に語りだす。

映画スターとして成功してたジョン・F・ドノヴァンさんだって、ひとりの孤独に苦しみ、感情持った人間だったんですよって思いました。

セレブであろうが誰であろうが人間なんだから悩みもあるし、抱えてる問題もあるんだよって思いましたね。

英国子供が転校先の学校でいじめられて、家庭でもうまくいかず、孤独を感じてて、文通相手のドノヴァンさんはドノヴァンさんで個人としての生き方とショービジネスの世界との間の距離感の中で深い孤独を感じてたということで通じ合ってたんでしょうな。

スターであってもただの子供であってもいろいろあるのだ。

人が人として社会で生きること自体が本当に大変なんですよってことはそうだよなぁって思いますね。

どんだけ恵まれた環境にいてすべてうまくいっているように見えてもその人にしか分からない事情が色々ある。

戦争やテロや宗教弾圧に苦しんでいないからといってラクな人生を歩んでいるわけじゃないのだ。

みんな大変だし、みんな一生懸命生きているのだ。

だから、これはいい話でした。

『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』

身の程知らずのロングショットすぎるありえないシャーリーズ・セロン様がたかがセス・ローゲンと恋仲になるなんてゆー前代未聞の問題作。

これこそファンタジー・アイランド産の究極の男の妄想としか思えないわけですw

いやー、最高に面白かったです。

大統領候補の国務長官である権力と美貌を誇るシャーリーズ・セロンでありながら、冴えない無職のフリージャーナリスト(だけど勃起力は高い!)のセス・ローゲンが本気の恋愛してしまうなんてことがたとえ映画の中であっても、起こってしまうのが最近の世の中なんでしょうか?w

シャーリーズ・セロンといえばクールで男勝りのアクション映画のイメージが昨今では強いんだけど、やっぱ色々こなせる器用な女優だってことがこの際にちゃんと認識されました。

仕事にもセックスにも妥協しない辺りもカッコよかったw

アホなんだけど真っ直ぐでロマンティストなセス・ローゲンも可愛いw

セス・ローゲン関わり映画ってことですから、笑いが露骨でありながらも絶妙に下品にならないセンスの良さ。

ある時点からほとんど「オナニー」って言葉しか連発しなくなる展開なのに、この爽やかな感動で胸いっぱいに締めくくってくれるなんて異常事態。

シャーリーズ・セロンとセス・ローゲンがいかんなく魅力を発揮したラブコメの秀作。

ちょっと昔なら男女の役割はたぶん逆のパターンの作品しかなかっただろうけど、これも時代の流れですね。

シャーリーズ・セロンだからこそ立派に成り立つんだろうけどねw

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