Netflixオリジナル映画 感想文まとめ③

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『エノーラ・ホームズの事件簿2』

エノーラ・ホームズであり、シャーロック・ホームズになってた。

格段に充実度が上がっていて、かなり面白かったなぁ。

1作目より断然ホームズ映画としての面白さが増してた『エノーラ・ホームズの事件簿2』。

これこそ観たかった続編。観たかったホームズ。観たかったエノーラ。

今回はシャーロックもお母さんも活躍するし、シャーロックの天才性と同時に妹思いのところも描かれているのだ。お母さんは相変わらず変人w

そんで、宿敵モリアーティの気配にゾクゾクしたりします。

前作はエノーラが未熟すぎるのに目立とうとしてめちゃくちゃウザかったが今回は大丈夫w 合格。

ホームズ家は腕っぷしにも自信があるのでアクション満載。ホームズならではの謎解き。女性映画である意義を持たせた現代的なテーマ性も忘れてない。

ラストがこれまた!あー、もうもうもう!言いたいけど、言わない!

エノーラ・ホームズは帰ってきます!

『ホワイト・ノイズ』

何がホワイト・ノイズなのか皆目検討もできなかった難解なストーリーでした。

何が言いたいのかを考えれば考えるほど分からないし、だけど、なんか面白かったw

なんだか面白いけど、なんで面白いのか聞かれても分からんので不思議な映画でした。

事故で流出した有害毒物から逃げる道中を滑稽に描くパニックコメディなのかと思ったら、途中から全然違う話になります『ホワイト・ノイズ』。

たぶんブラックコメディなんだろうけど、社会と人間へのまなざしが独特だし、スケールが大きいようで凄く身近な気もした。

マジでよく分からんかったけど、登場人物がいちいち変なので面白かった気もするし、哲学的なテーマがあるようなので難しかった気もしました。

ネトフリらしい尖った一品。先が尖りすぎて滑り落ちましたオレはw

いや、ネトフリじゃなかったら映画館でやらないでしょこれはw

作り手がここぞとばかりに自分の作家性出し過ぎるからどーしてもw

クセの凄いノア・バームバックさんの正体は、本作を観る限りまだ分からん。

『消えない罪』

「過去」はどこまでもついてきて、本人は忘れようとするも周囲は忘れないのだ。

前に進もうにも地団駄踏むしかない。

にっちもさっちも行かない悔しみと怒りと悲しみとで現実に抗おうとするサンドラ・ブロックさんが熱演してました。

なかなかの力作になっていた。

警官殺しの罪で20年の刑期を終えて出所した元殺人犯が社会復帰めざし、養子に出された妹に会おうとするも世間の目が容赦ない『消えない罪』。

なんとか人生立て直そうにも苦労しまくるサンドラ・ブロックさんの演技がめちゃくちゃ良すぎてビビりました。

やっぱ名女優だった。

そんでもって、ヴィオラ・デイヴィスが大声で怒鳴る映画はだいたい面白いという証でもある。

いい役者がウジャウジャ揃っていて抑えた役回りでサンドラ・ブロックさんを支えます。

地味なドラマだが、役者の魅力で見応えはある。

『アテナ』

のっけから最後まで凄い臨場感で、ストーリーに飲み込まれていく圧巻の演出力。

警察による移民少年暴行死事件でブチ切れた兄弟が、神から見放されたアテナ団地で殺気だった暴徒たちと立てこもる緊張感漲る警察との対立の混沌な一晩を描く『アテナ』。

権力による暴力や差別社会への怒りと。現実へのやるせなさ。

そんな切なる思いを重く背負った悲劇のストーリーが次々と切り替わる長回しでドラマティックに紡がれていく。

まったく立場の違う、対立しあう3兄弟の物語。

それぞれのパートが出番になる度に長回しに次ぐ長回しが代わりばんこで怒涛の長回し対決。

長回し終わりそうになると合図のように引いていくクールかつ鮮やかなショットがやたらとシビれますw

そして、長回しで語られる3人に待ち受ける運命。

ラストなんかはもう心痛極まる。

『ドント・ルック・アップ』

笑っていいのか迷うが、空気読んで笑ってみたり、やっぱりドン引きしてみたりして、マジでこれは悪すぎる冗談w

なんつーか、面白いですね。多分相当w

地球致死率100%の巨大彗星が殺意満々で落ちてくるの確実ですよって世界に警告するも、誰も真剣に受け止めずに『ドント・ルック・アップ』を決め込む話。

豪華キャストによる死ぬほど意地悪で強烈な壮大な風刺劇。

現代社会の姿を良く捉えられてるし、解釈も極端だが説得力がある。

メリル・ストリープやらケイト・ブランシェットやらジョナ・ヒルやらアリアナ・グランデまで色んな凄い人たちが軽薄なテンションで登場してくるが、起こっていることは宇宙規模の脅威であり人類全滅するかどうかレベルで重大で深刻なので、あまりのギャップに居心地が悪いがゆえにその対策として無意味に笑ってしまいますw

全然笑えないんだろうけど、ちゃんと笑ったが、この映画で描かれてることは同時に妙にリアルで怖いのだw

アダム・マッケイさんはヘラヘラと風刺コメディやってるようで実はそれ以上に背筋ゾッとさせる人w

最近見た中では一番知的で、エキサイティングで、面白い脚本であり、作品のテーマを脳が止まりそうなほどゴージャスでクレイジーなオールスターキャストをあますところなく活用して徹底してあぶり出す手腕が見事。

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