遅ればせながら、ようやく観てきました『マンハント』。
公開日に観るべきだったのに、サボってしまったことを後悔しました。
超絶的に最高です『マンハント』。
これはですね、ほぼ間違いなく、というか、150%は軽く超えて断言できます。
ジョン・ウーの映画でしたw
絶対的にジョン・ウーが作った映画。
そんなこと知ってるよと言われるかもしれません。
監督なんだから当たり前だろと。
もちろん分かっちゃいるけど、実際に観賞して深く実感させられたという意味で、これはジョン・ウー監督作なのです。
ジョン・ウーの映画を観るのはいつ以来になるのか思い出せませんが、そんなオレでも『マンハント』で確認できました。
ジョン・ウーは健在でした。
その健在ぶりは想定以上で、そのテンションは90年代から変わっていません。
うれしい限りです。
ムダにスローモーションを多用しまくり、鳩もたくさん飛びますし、ガンファイト嗜好も相変わらずです。
話はもちろん二の次で、オレ自身どんな話なのかすでに覚えていないし、キャラクターも非常に浅はかにしか描かれませんw
ジョン・ウーの世界観が確立している時点で、そこらへんはあまり重要じゃないというのがオレの考えです。
ジョン・ウーがやりたいことしかしていないし、ジョン・ウーを知っている人が観てニヤニヤしてしまうような一本。
それがこの映画ですね。
飛んだり跳ねたりしながらの火花散る銃撃戦はジョン・ウー印炸裂で、福山雅治さん始めとした皆さんがずっとカッコつけてる。
國村準さえもなんかカッコよかったw
やたらとカッコつけたキャラクターと台詞の連続が決して違和感を感じさせないのは、ジョン・ウー映画のマジックとしか思えません。
福山雅治が本気で体当たりのアクションしてて、それでいて女性客向けにカッコいいままで、同時にジョン・ウー映画の重要なファクターとして機能しているのも素晴らしかった。
ジョン・ウーがお気に入りとされるド派手なボートチェイスのおまけ付きという徹底ぶり。
いやー、『マンハント』はジョン・ウーすぎた。
あまりに強烈なまでに体験してしまったショックで、そろそろちゃんとしたイーストウッドの映画とか観たくなってきましたw
どこを切ってもジョン・ウー。
ジョン・ウー以外の何物でもない。
まさにジョン・ウーの金太郎飴みたいな作品で、ワンシーンだけで「あ、これジョン・ウーだな」って分かるようになっている完璧な仕組みに脱帽。
確かにいつの時代の、どこの国の話だよって突っ込みたくなるような設定と荒唐無稽な場当たり的展開であることは事実。
でも、それでいい。
ジョン・ウー映画に息づく美意識や信念みたいのが『マンハント』にはある。
ジョン・ウー映画ファンも、福山雅治のファンも見逃さない手はない!
今すぐ映画館に観に行って欲しい!