地元のスガイで上映最終日だったので、ぼんやりと観に行ってきました。
ほぼ思っていた通りの内容で、分かっちゃいるのに素直に楽しめる良質なアクション・エンタメになってました。
ヴァンダムやラングレンやジョン・マクレーンで育ってきた人に向けた平成臭さが詰まった傑作ジャンル映画。
平成のアクション映画はこうでなくっちゃと思わせてくれてホッコリしました。
ロンドンのフットボールスタジアムが、武装したロシア人の過激派に乗っ取られて、たまたま居合わせたネイビー・シールズのアメリカ人のオッサンが立ち向かうという話。
つまり、みんな大好きなおなじみの映画ですw
設定が『サドン・デス』っぽくて好きですね。
キッチンでの肉弾戦もベタに用意されている辺りも好感。
主役を演じるのがヴァンダムを2倍にしたような化け物みたいなゴツいオッサンで、なんでも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に文字通り化け物の役で出ているとか。
この人は凄くいいですね。
ドウェイン・ジョンソンやジョン・シナに続いて肉体派代表としてアクション映画界を盛り上げて欲しいです。
監督はイギリス人のスコット・マンって人です。
初めて知ったんだけど、アクション物が得意らしいです。
さすがに手馴れた感じで、ソツもないし、アクションの撮り方も上手。
イギリス映画らしくどこか毒の効いた気配りが国民性を感じさせて楽しかった。
主役のオッサンを援護するのがアラブ人の警備員ってのも興味深い。
オッサンとは対照的にずっとテンパりまくってて最高w
後半の「アラーは偉大なり」の台詞の使い方が斬新で知的。
この台詞の直後に絶望じゃなくて笑いが起きる映画なんてかつてなかった。
想定してたより渋い役回りのピアース・ブロスナンなんかもクール。
お約束展開をしっかりと踏襲しつつも、独自のセンスを感じさせてくれた。
多彩なアクションシーンと知性の高いギャグ・センスが光ってて、この監督はこれから注目したいと思いました。
おおざっぱなようで、脚本も実は結構丁寧だったりしたのも評価が高い。
『ファイナル・スコア』はマジメにエンタメしてました。
見逃さずに観に行って良かった。