やっぱメキシコはすこぶる怖すぎた。
麻薬王の娘を誘拐して、敵対するカルテル同士に争わせて全滅させるつもりのCIA様の計画が途中で狂って、なんとも理不尽な事態に展開していく。
エミリー・ブラント退場させて正解かもしれん。
ストレートに殺し合いが進んでいくという往生際が良いこの続編。
今度はよりアクション色が強くなっていて、話の緊張感も増していた。
哀しき過去を背負った寡黙なシカリオとして暗躍していたベニチオ・デル・トロの出番も増えて、中心人物として展開していったのもよかった。
麻薬カルテルとの直接攻防じゃないけれど、この作品のなんとも言えない荒々しさ、激しさは監督らしさが出ていて好きですね。
イタリア人のステファノ・ソッリマさんは『暗黒街』撮った人なんだけど、凄い人ですこの人はw
『暗黒街』はナメた相手に殺されて、そいつがまた殺されるという構図を延々と繰り返して地獄絵図になる傑作ノワール。
今回も襲ったら、また襲われての報復合戦の様相で、しかも軍隊レベルの話なので、大規模で武力が半端ないw
後半のデル・トロさんと麻薬王の娘とのどこか心を通わせてしまう関係も複雑で、胸が苦しくなるような悲哀が感じられる。
二人による国境脱出の緊張感がもーね、ヒーヒー言ってしまったw
あまりに緊張して、死にそうになったw
後半はずっと死にそうになりながら観てた。
国境の周辺が物騒で怖すぎるし、悪い人たちがいすぎるし、命が常に危険。
デル・トロさんがとんでもない事態に陥るしね。
いやー、デル・トロさんがね、スゲーかっこよかった。
なんだかやたらと渋すぎるぜアンタ!
次回作が作られるのなら、ジョシュ・ブローリンさんと仲直りして、また違うミッションに挑んでほしいですw
メキシコ最高!