Netflixオリジナル 『フラクチャード』

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うんうん。
ちゃんとオレの好みのダークで、サイコな話になっていた。

病院で失踪した妻子を探す男の話。

病院側は最初から来ていないと言い張るが、男は病院側がウソをついていると言い張る。

言った言わないの不毛な争いは警察まで巻き込んでの大騒ぎに発展し、観ている側は悶々としながら最後まで固唾を呑んで見守ることになる。

まさにブラッド・アンダーソンらしい作品でした。
これこそオレが観たかったブラッド・アンダーソンって感じ。

初期の名作『セッション9』辺りを思わせる精神病みまくりな心底ゾッとさせるスリラー。

オレはブラッド・アンダーソンの映画が好きすぎるので、ネットフリックスでオリジナル映画を観れるなんてあまりにも幸福ですw

これはね、始まってすぐにサイコな話だって分かるのも幸先の良さを感じました。
真っ当なサスペンスだったらどうしようかと何度か思ったりしましたが、全然心配ご無用でしたw

100%精神がヤバい完全無欠なサイコ映画w

のっけからすでに精神が危うくて、不安定で仕方ない主人公がサイコ臭をプンプンさせながら、やりたい放題派手にやらかします。

サム・ワーシントンさんがぶっちぎりに正気を失って、病院で想像を超える大暴れを見せる大熱演。
アカデミー賞受賞決定の精神病パフォーマンスは必見。

この人はアクションやスペクタクルな映画の主演が多いし、ゴツい肉体派ってイメージが強いけど、実は表現力の豊かな演技派なんですよね。
同じくネットフリックスシリーズの『マンハント』なんかでも内面の表現が上手かった。
アクション以外もこなせる器用な人なんだって証明済み。

ストーリーに関しても不吉で、怖くて、どう転ぶのか分からなくて面白い。

今回のブラッド・アンダーソンさんはいつになく用意周到というか、要所要所でさりげなくサイコ信号をしっかり送っていたのが見事でした。

主人公は病みすぎてるし、病院側はおぞましい裏の顔がありそうなので、いずれにせよ怪しすぎで、後半はもうどっちを本当に信じていいのか分からなくなるように作ってて、観ている側への揺さぶり演出が巧み。

ラストは震撼して、凍り付いて、でもブラッド・アンダーソンらしくてホッとさせられるのだw

最近の『ザ・コール』も『アサイラム』もサイコだったが、『フラクチャード』はサイコの描き方が近年ではベストの出来栄え。

ホント楽しかった。
サイコって本当にいいですねw

公式サイト

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