フォードもフェラーリも聞いたことはあるけど、車だってこと以外は情報弱者すぎてあまりに無知w
そんな車に一個も興味がないオレでもこの映画の面白さなら分かる。
最高でしたね。
スゲー面白かった。
終盤は興奮しすぎて瞳孔開いてたし、バカみたいに口をポカーンって開けてたかもしれないw
これこそ本当のワイルド・スピードって気がしましたw
ワイルドだったし、スピードもあった。
マット・デイモンとクリスチャン・ベールがフォード側とフェラーリ側に分かれて運転対決するのかと思ってたけど、全然違いましたw
フォードが買収しようとしたフェラーリに逆にナメられたことで怒った会社の偉い人が、対抗心メラメラにレースカー作るために呼び出したのがこの二人w
大企業の大きなエゴから始まったレースカー作りなんですが、中心となるこの二人がキャラが衝突しまくって大変w
ジェイソン・ボーンとダークナイトが白昼堂々と道端で取っ組み合いのケンカを繰り広げる辺りとか爆笑w
気の利いたファンサービスでしたw
マット・デイモンさんはいつものあの心あるようで心無いような感じの加減がかつてなく仕上がっていたw
自我押し殺しての世渡り能力と、一方で大胆で交渉手腕が優秀なビジネスマン。
社会と折り合いつけながらも、レースへの情熱を失わないし、肝も据わってて頼もしい。
クリスチャン・ベールさんに至ってはもはや出で立ちや佇まいがなんかヤバいw
一歩間違えたら狂人と紙一重なんだけど、カミサンは美人だし、センスも技術も天才的なカーレーサー。
社会性の無さが社会的な場で緊張をもたらし、文字通りワイルドに暴走しまくるw
そんな凸凹すぎる二人が中心となり、フェラーリを凌ぐレースカー開発のため切磋琢磨する現場の人たちの苦労が描き出される。
創造に向ける純粋さや真っ直ぐな気持ちに熱くなるドラマだった。
圧倒的にエキサイティングでデンジャラスなレースシーンは、鑑賞者が狂ったレースの真っ只中に放り込まれたような感覚。
今世紀最高に臨場感バリバリ。
ストーリーは実話ベースってことなんだけど、クライマックスの想定を超える盛り上がりがマイケル・ベイ並に映画的。
てっきりハリウッド的サクセスストーリーな結末を想像したオレ。
「あぁ、これはファンタジーじゃないんだな」と思い知るラストが切なかった。
熾烈な車ビジネスという競争社会でのシビアな現実が、鑑賞者を夢心地から目覚めさせる。
大衆に夢を与える側には、大局のために自分を滅したり、妥協点を見出したり、歩み寄ることが求められるのだ。
この作品は基本的にエンタメだし、熱情的でありながらも、厳しい社会のリアルを描くことも忘れていない。
監督のジェームズ・マンゴールドさんって凄い人だと思うんですよね。
この人は節操なくなんでもかんでも作りますよね。
しかも、傑作しか作ってない。
メチャクチャ器用だし、エンタメ分かりすぎ。
ホラーも西部劇もロマンスもX-MENも実録ドラマも作れるなんて、そんな人他にいます?
将来的にはロン・ハワード辺りを目指しているのかもしれないw
この人は次の出方がまるで読めない。
仮にファウンド・フッテージだったとしてもたぶん観ますねw
いやー、マジメな話、今度ばかりは一番本気出してた。
『フォードvsフェラーリ』でついにアカデミー賞受賞も夢じゃないところまで到達したんじゃないでしょうね。
一生安泰のマンゴールド・ブランド。
2020年、最初に観るなら絶対に『フォードvsフェラーリ』!