信じられない作品でした。
なんとキャッツが実写化されてしまったのです。
誰もが避けてきた禁断の映画化。
かつて見たことがないし、聞いたこともない映画だった。
生まれてから色んな映画をたくさん観てきたけど、これこそ本当に革新的な映画ですね。
映画表現はまだまだ可能性を秘めていて、どこまで広がっていくのか未知の分野。
ここまでくると面白いとか面白くないとかの問題じゃなくて、『キャッツ』が新しすぎるので、体験自体に大きな価値があるのかも。
その証拠として、始まってすぐに激しい片頭痛に襲われるというパラノーマル・アクティビティが発生。
ただ体調が悪かっただけかもしれないが、それにしても頭がここまで痛くなった映画は人生初w
ビジュアルショックがあまりに想像を絶するレベルで、自分の目を疑うしかなかったのだw
何を観せられているのか分からない混乱と恐怖と興奮みたいなメチャクチャな精神状態w
そもそもキャッツがほぼヒューマンなのに、キャッツだと思い込むのが大変w
素直にヒューマンでやればいい話なのに、どうしてもキャッツなんだと断固としてキャッツw
どんな生き物なのか分からない様相のキャッツたちが、意味不明なドタバタととりとめのない世迷い事のようなストーリーを繰り広げる世界観。
何をやってるのか一個もまともに理解できなかったんだけど、とにかく凄い映画を観たという自信だけはありますw
ジュディ・デンチとかなんだったんですかアレは?ww
あの地獄なビジュアルでやたらとゴリ推ししてくるので、どうしていいのか分からなかった。
顔だけあまりにもジュディ・デンチなのに、体だけ毛むくじゃらで、猫というよりもドクター・モローのおぞましき創造物にしか見えなかったw
キャッツたちは個体差が激しかったですね。
主役の女の子は顔が人間すぎるけど、可愛いのでまだ見れた。
テイラー・スウィフトなんてヒューマンの時点で猫っぽいルックスのおかげで、まるで違和感ゼロだったしw
キャッツの皆さんは基本的に生理的にゾッとさせる造形なんだけど、歌やダンスは本気でミュージカルやっているので、こちらとしては困惑の極致w
パフォーマンスに対して感動していいのか、気持ち悪くなっていいのか選べない傑作でしたw
『キャッツ』という画面に映っているモノを「事実」として受容することが困難すぎて、頭も心も追いつかなかったのがオレ。
鑑賞者として準備が出来てなかったんだと思う。
これは映画というよりガチのオカルトに近い。
人によってはパニック障害とか起きるかもしれないw
これこそ本当に「危険な映画」w
『キャッツ』に比べたら『ジョーカー』なんて常識的すぎて足元にも及ばないねw
つまり、キャッツを真顔で映画化すると、こうなるのだ。
あえて誰もが作ってこなかった理由がちゃんと分かるが、そんな神経衰弱になりそうなハードワークを成し遂げたのがトム・フーパーさん。
遂にパンドラの箱が開けられたのだ。
映画的テロリズムであり、精神に対するアルマゲドン。
『キャッツ』はまさしく狂気だった。
『レ・ミゼラブル』の天才トム・フーパーさんが真剣に作った『キャッツ』。
覚悟して観るべき。
今年1本目が幸か不幸か、光栄か迷惑か分からないが『キャッツ』になってしまったので、2020年は何が起きても不思議じゃない。
油断大敵な1年になりそうでワクワクしてます。
頑張ります!w