知ってはいたけど、やっぱり面白かった。
つーか、期待をずっと凌ぐ面白さでした。
そもそも思ってた映画じゃなくて驚いた。
もっとストレートな話なのかと思ってたから、うれしい驚きというか、だいぶ斜め上に外してきましたねw
これこそまさにアップグレードかもしれんw
カミサンをチンピラに殺されて自らも体に損傷を負って車いす生活を強いられた主人公が、最先端な人工知能のチップを脊髄に埋め込んで犯人見つけ出して復讐していく話。
従来のリベンジ物のジャンルに、トレンディな人工知能というアイテムを設定して、やってることは相当SFになってたw
近未来が舞台で、人工知能が高度に発達してIoTも進化。
人間もその技術革新の恩恵を受けて、体を改造して、腕を武器化してそのまま銃として使えたりと、生き物として強化することが可能なのだ。
この映画はかなり良く作ってました。
タイトルの『アップグレード』の本当の意味が最後にようやくちゃんとシックリ分かる作り。
そのためのストーリーになっているのだ。
無駄がない脚本で、現代らしい意識の高さがうかがえるし、捻りも効いています。
全身麻痺の主人公を復活させるためのこの人工知能のチップが奇跡的に万能なのだw
どうやって肉体を動かすのとか、どうやって精神に語りかけるのかとか気になる詳細はテキトーに説明しておくのも好きw
チップがとりあえず神。
神のみぞ知るのだ。
そこが映画的で面白いw
偉大な力でアップグレードした主人公が一体化した人工知能と協力して、犯人にリベンジを果たしていくのが表面的な話。
マジで全然思っていた話になっていなかったw
そうだと思っていても、実はそうじゃないのだw
リー・ワネルらしい暴力や残酷表現もアップグレードな主人公によって思う存分発揮されていて、そっちに気を取られていると、本当のアップグレードは背後で虎視眈々と実行中なのだ。
ちゃんとすべての疑問が腑に落ちるように答えを用意してくれていたラスト。
「なんで気づかなかったんだ!」と本気で悔しかったですw
してやられた感半端なかったw
無念です。
コリャ、間違いなく傑作でした。
ブラムハウスのブランドにハズレなしですね。あんまりねw