『ホテル・ムンバイ』

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クソおっそろしかった。
こえーね、テロは。

「異教徒は人間じゃないので殺してオッケー」っつー危険な排他思想がポリシーのイスラム原理主義の穏やかじゃない考えによって、覚悟の決め方が尋常じゃない自爆特攻魂を誇るテロリストの皆さんが、ムンバイのホテルに殺意満々で攻撃しかけてきます。

2008年、インドのムンバイで起こった同時多発テロ。
世界が認めるタージマハール・ホテルでの占拠事件を克明に描いた迫真の実録サスペンス。

がっつり武装したテロリストによって問答無用に射殺されまくる無力な観光客と従業員。

この時点で、ホテル以外も合わせて相当数が殺されているわけで、もはやテロリストの完全勝利と言ってもいい呆れた有様。

こんだけ思うがままに攻撃成功させちゃって、大量殺人されちゃてるわけですからね。
完全に完敗ですw

「お客様は神様です」なんつって前時代的な合言葉で、こんな異常事態でも従業員に対してお客様に尽くすことを迫る支配人w
いや、そこは無理強いすんなって思いましたけどねw

「お客様はお客様です」なんだから、チャンス到来な時にみんなとっとと逃げるべきだったけど、やっぱホテル人たちの仕事へのプライドは高かった。
ひそひそと命からがら逃げてきたお客様を、テロ側も知らない頑丈な秘密部屋にかくまって助けてました。

偉いですホテル側。

そんな地道な努力も空しく、ムンバイ現地のノロマで無能なマンパワーなさすぎな警察が役に立たな過ぎな上、テロ対策部隊さえ近所に用意できてないという危機意識の低さ。
外部にはまるで期待できないというムンバイの現実に余計に絶望感ひしひしw
成す術なさすぎて泣けましたw

色んな部屋にそれぞれ散り散りで隠れてるみんなが、息をひそめながら死ぬほど怖い思いしてますが、いつまでもマトモな助けなんか来ません。

部屋に乗り込んできたテロリストからベビーシッターが赤ん坊の泣き声封じしながらタンスに隠れてるシーンのハラハラ感とか頭おかしくなりそうなサスペンスでした。

実話っつーことなので、誰もがいつ無残に撃ち殺されるかわからないという鑑賞側の不安と恐怖がとんでもないレベル。
ジョン・マクレーンもマイク・バニングもいません今回ばかりはw

そんな映画的ファンタジックなアクション・ヒーロー不在なので、テロリストがやりたい放題の死の地獄。

ただの一般人が殺されないように怯えながら脱出の機会を伺うのだ。

どこで異教徒殺しに命かけてるテロリストさんがウロチョロしてるか分からない緊迫な状況で、いつ見つかるかわからない不幸リスクをあえて選んでの忍びながらの場所移動が怖すぎw

結局、ホテル人の皆さんの命がけの先導力と口は悪いが根性と度胸でテロが向ける銃口にも一歩も引かないロシア人のオッサンのカッコよさが光ってた。

事件解決までどんだけ時間かかってんだってぐらいインド本部からの応援がクソ遅くて、おかげで被害者出しすぎの大失敗な悪い見本として永遠に語り継がれるべき忌まわしいテロ事件でした。

やっぱインドなんてロクでもないなって気持ちにしかなからなかったw
悪いけどw

治安もクソもないよねこの国って。

ちょっと前でもデリーでの集団レイプ事件とか信じられん胸糞事件とか平気であったりしたし、いつまでも後進国の野蛮な無法地帯。
絶対に住みたくない国トップクラスのインドってことでそこはブレませんw

インドへの悪口が止まらなくなるような『ホテル・ムンバイ』は、テロを描いた実話物では『ユナイテッド93』と並ぶような衝撃作でした。
傑作であることに関しては100%賛成ですw

同じ神と教えを信じ、家族への愛を知りながら、テロに加担してしまう人間とテロに傷つけられる人間。

どちらも同じ人間であるという哀しみがあまりに深すぎてました。

真逆の立場でのキャラクターの対比も考えさせるように印象的に描いてた。

ラストは生存者たちによる勇気の物語として映画として美談でまとめようとしてたけど、正直、「神は死んだ」としか思えない悲惨な話。

この事件で天国に召された方たちの安らかなご冥福と地獄に落ちた方たちの永遠の苦しみをお祈りしたいですマジで。

ホテル・ムンバイには栄光あれ。

アラー・アクバル!

ってことでw

公式サイト

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