アマゾンの映画です。
アホみたいな話だったけど、やたらと面白かったです。
いきなり未来から未来人がまばゆい光のワームホールの中からやってきて、2051年の未来から来ましたって言ったと思ったら、宇宙生物に襲われて人類が滅亡しますから大変なので助けてくださいって一方的に頼まれて、戦闘経験もないのにそこら辺の普通人がなんの訓練もまともにない状態で、ほぼ無防備に近い申し訳程度の装備のまんま、SFな力のテクノロジーによってブワワワアーッってまばゆい光に吸い込まれて未来に送りこまれちゃうのだ。
これがまたスゲー乱暴な未来への送り込まれ方で笑っちゃいましたw
本当の目的知らされず、消耗品な雑な扱いされてる無知な小市民はいつの時代でも一緒ですよねって言いたい気もした社会派視点がイカしてました。
未来人もちゃんと使えてるのか怪しいぐらいで、テキトーすぎる理屈でやってるので、未来に送られた瞬間に配置間違えてて、めちゃくちゃな上空から落下させられるといういきなりの無情な文字通りの自殺ミッション。
即死しなかった半分の人数で、未知な宇宙生物との死闘を余儀なくされる狂ったミッション遂行させられるのだ。
とりあえずタイムトラベルしちゃえって軽薄さが好きだし、さらに宇宙生物出しちゃえばって安易さも好きで、大規模で大量の火薬爆破シーンとクリス・プラットがあればなおさら文句ないよねって寸法が正解ですw
そんな感じが夏のアクション大作って風格出してました。
なんか夏らしいというか。
いいですねこれは。
話が現代から未来、未来から現代へまたがってアホなのか天才なのかなんとも評価しがたいが、色々と予想しがたい事態が起こって楽しい作りになっていて、『ジュラシック・ワールド』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ですでにどんなに危機な状況でも安心感しかないクリス・プラットによる典型的白人マッチョ男性が家族のために頑張るアクションで盛り上げます。
ただ、正直、クリス・プラットによる娘やら父親やらとの周辺の愛と確執のドラマがどーもこーね、グイッと深いところまで刺さってこないw
できれば涙出して見たかったのは本音だけど、まぁなんとなく人間関係の描写は実にあっさりと展開していく気配があったので、まぁいいじゃないですかってことです。
スケールのデカいアクションシーンまみれなので十分満足です。
『24 リブ・アナザー・デイ』でジャック・バウアー並の活躍でカッコよかったイボンヌ・ストラホフスキーさんやおじいちゃんな年齢にしてはガタイがあまりに仕上がってるJKシモンズという結構好きなキャストでもあります。
本作の一番の見どころは、やっぱ敵の宇宙生物の表現ですね。
めちゃくちゃよかったです。
ついに姿を見せるかどうかの最初の方の暗闇場面でのサスペンスもうまくて、マジで恐ろしかった。
凶暴で、醜悪で、気持ち悪くて、絶望的に強くて最高のモンスターでした。
とんでもない数の群れがすんごいスピードでドババババーッって襲ってくる画面の迫力度合いは映画館で見るべきだったかもしれないです。
意外な能力も発揮してきて、攻撃力も高いです。
宇宙生物とのバトルは全部面白かったです。
なにはともあれ宇宙生物、いいよねってことです。
すべての映画には宇宙生物出してくればオッケーですオレ的には。
基本はね。
ハネケもイーストウッドもウッディ・アレンさえもいつか作ってほしいです。
宇宙生物が大暴れするヤツ。
プライムオリジナルってことで、自宅でこんなド派手に盛大なお祭りSFアクション大作の新作をのんびり観れるのが昨今のすばらしさ。
大変な世の中ではありますが、いい時代にみんな生まれてきて幸せだねって思いましたw